「ペンションか何か、宿泊施設をやってみたいな」
そのような願望を抱いている人は、少なくないことと思います。
何を隠そう、この私も、そのうちの一人でした。
23歳のときにバックパッカー放浪の魅力に目覚めてしまい、世界中のすべての町を訪ね歩きたいなと願う反面、そうした旅人を小さな宿で出迎え、旅の話でもしながら暮らしたいなと、願ってきました。
ゲストハウスの運営には何が必要か、どうすればよいか、具体的に模索もしましたが、やはりハードルは高いです。それ相応の物件を手に入れて家具家電をそろえるだけでも、一体何百万かかるでしょうか!
仮に小宿を用意できたとしても、今度は黒字を出し続け、赤字の不安におびえ続けなければなりません。大した資産も商才も人脈も持ち併せていない私のような人間にとって、やはり正攻法で宿泊施設を運営することは、宝くじを当てるのと同じくらい、高いハードルでした。
しかし時代は流れて、誰でもカンタンに宿泊施設が運営できるようになったのです!
もうご存知だとは思いますが、Airbnb(エアビーアンドビー)というフランシスコ発の新しいシステムが、宿泊施設の運営を、ブログを書くのと同じくらい、身近で手軽なものにしてくれました。
【民泊施設は、「やりたい!」と願うなら、およそ誰にでも始めることができます。】
資金も、商才も、口コミしてくれる友人も、ビジネスの知識も、ほとんど必要ありません!
Airbnb(エアビーアンドビー)というサイトが、とにかく画期的!
【民泊運営を手軽なものにしてくれたのは、何はともあれAirbnb(エアビーアンドビー)】です。
Airbnb以外にも民泊の窓口となるサイトは存在するのですが、まずはAirbnbから始めるのが取り掛かりやすいでしょう。ユーザー数も多く、情報も多いです。
1-1. Airbnb(エアビーアンドビー)は民泊のホストとゲストを繋げる、便利なサイト。
ご存知ない方のために、念のために説明しましょう。
Airbnb(エアビーアンドビー)は、ホテル検索サイトの一種です。が、掲載されている宿泊施設は、シェラトンでもヒルトンでもなければ、ゲストハウスでもユースホステルでもなく、「家」なのです。
オシャレなプールなど付いていなくても、オーシャンビューでなくても、単なる「家」が、一流のホテル検索サイトに登録できるのです。
登録できるだけではありせん。もちろん、宿泊施設としてゲストを迎え、お金を頂戴することができます。
1-2. Airbnb(エアビーアンドビー)は、登録だけなら費用は無料。
登録の費用も手軽です。【登録自体は、費用は一切かかりません。】
ゲストから予約が入り、宿泊収入が入ったときにだけ、仲介手数料として6~12パーセントが引かれます。収入を得た後にしか引かれることはないので、つまり、赤字になる心配は無いのです。
だから、誰でも気軽に登録できるのです。
たとえば、あなたの部屋の1ヶ月の収益が、5万円だったとします。すると、そのうちの5,000円程度を仲介手数料としてAirbnb(エアビーアンドビー)に引かれる計算です。残りの45,000円は、あなたの収益になります。ホームページを作って集客するよりもずっと安く済みますし、なおかつ集客力があります。
「Airbnbはものすごく儲かる!」とは期待しないほうが良いです。かといって地道にホームページ作成や宣伝をするよりは、ずっと効果が高いです。
1-3. 「普通の家」で大丈夫。
Airbnb(エアビーアンドビー)の公式サイトを覗いてみると、ちょっと面食らうかもしれません。
トップページで紹介されているのは、プールのついたマレーシアの別荘とか、サントリーニ島の白壁のリゾートハウスとか、庶民の民家とはかけ離れたものばかりですから。
でも、ご安心ください。そうした物件はごくわずかで、おそらく9割以上が、「普通の家」です。
1-4. 極端な話、ベッドとタオルがあれば始められる。
では、何か特殊な設備は必要なのでしょうか?特殊じゃないにしても、100インチの立派なテレビでもないと?
そんなことはありません!
【本当に、「普通の家」で大丈夫なんです。特殊なものは何も要りません。】
極端な話、ベッドとバスタオルさえあればそれでもう、始められます。ベッドさえ無くても大丈夫です。布団を敷くだけでも良いし、ハンモックや寝袋でも、ダメなわけではないんです。
それくらい、ゆるく、自由なのです。
そのゆるさ・自由さというのが、ある意味ではAirbnbのウリの1つなのです。
その特徴はもうゲスト利用者にも知れ渡っていますから、ホテルのような高級さをあなたのお部屋には求めてきませんので、どうぞご安心ください。
むしろ、【Airbnb利用者の多くは、「普通っぽさ」を求めている】のです。外国人ゲストは特にそうですが、「日本の普通の家」で滞在してみたいのです。または、日本人の家主と交流さえできれば、部屋の内装などどうでも良いと思っているゲストだって、少なくありません。
「ホテル経営と民泊運営は毛色が違うのだ」ということを、頭の中に入れておきましょう。