不動産売買は、一戸建てやマンションばかりではありません。
土地や商業ビル、会社用の事務所など様々にありますが、近年は「ホテル」が売りに出されているのを多く見かけます。しかもかなり安い価格の物件が多いようですが・・・
お買い得物件が多い!が・・・
特に、投資用の物件を扱う不動産サイトや不動産屋に、中古ホテルの売却物件が多く並んでいます。
ホテルなんて一般人に手が届くわけがない!・・・と思いきや、5千万、6千万と一軒家に毛が生えた程度の安値なものも見受けられます。
コロナ禍で利益が出せなくなったか、オーナーの高齢化引退などによって売りに出されることも多く、あきらかにお買い得な物件を見つけることが出来ます。
しかし・・・
購入しても普通のホテルを経営しないほうがよい。
お買い得なホテル物件を見つけたとして、購入するのも良いですし、商業利用するのもよいです。
しかし、「普通のホテル」を経営しないほうがよいです。
今、不動産業界だけでなくホテル業界にも目をやると、「ホテル業界の人手不足」が深刻です。
そう。あなたがホテルのオーナーになっても、充分な従業員が集まらずにオーナー自身が朝から晩まで奔走し、それでも追いつかない・・・なんてことになりかねません。
幸せな労働にはならず、赤字だけが残ってしまいます。
「人手のかからない宿泊施設」にモデルチェンジするとよい。
ではどうすればよいのでしょうか?
「人手のかからない宿泊施設」にモデルチェンジするとよいです。
であればホテル業界の人手不足に巻き込まれることは防げます。
たとえば、資金が潤沢にあるなら、ハウステンボスの「変なホテル」のように、ロボットを配置して接客や様々な雑務を肩代わりさせるのもよいです。
「エコノミック」の理念をを掲げて、「客室清掃やアメニティの交換は最低限度にとどめています」とするのもよいです。
ホテルというよりもシェアハウスに転身し、掃除などの作業を滞在者自身にやってもらうモデルも良いです。シェアハウス需要はこれから絶対に伸びます。
コロナ禍から台頭してきたマンスリーホテルにして、接客の手間を省略するのもよいです。
「ゲストハウス」も最低限の人材で回せます。ゲストハウスにはオーナー1人で運営している宿も多いものです。古めの民宿や温泉宿、ペンションなどはゲストハウスになるでしょう。
宿泊施設だからといって、食事を提供しなくてもよいのです。
「人手をかけていない」をあらかじめ告知すること!
人手のかからない宿泊施設を経営するなら、注意点があります。
「最低限の人手で経営しています」ということをしっかり告知することです。そのぶん値段が安いことももちろん必要です。
見た目が立派で、しかし人手が少ないと、それはクレームの嵐になってしまうだけです!
しかし、あらかじめ「人手をかけていない宿泊施設だ」と明言しておけば、それを容認できる人だけが泊りにきます。バックパッカーなどはフロントに誰もいなくても怒りもしないものです。
いかがでしたか?
叩き売りされている安い中古ホテルは、賢い運用をするならとてもお買い得な物件です!
ユニークな発想を持つ人ほど、面白いことが出来て様々に発展していくでしょう。