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個人宅に宿泊する民泊に抵抗はないのか!?-1


Airbnb(エアビーアンドビー)という宿泊サイトが全国区の知名度を得て、しばらく経ちます。稼働実績としては、日本人の宿泊利用者はそう多くないのですが、「私もエアビーアンドビーで宿泊してみようかな?」と考えている人は少なくないでしょう。長引く不況による節約志向と、「世界の果てまで行ってQ!」などにみられる旅行番組の好評ぶりは、民泊への需要と期待を押し上げて然りです。


多くの日本人が抱えているエアビーアンドビーへの観念は共通していて、「興味はある。でも、大丈夫なの?」という期待と不安の入り混じったもの。


さて、エアビーアンドビーをはじめとした民泊宿泊の実情って、どんな感じなのでしょうか・・・?


え?もったいぶるなって?じゃぁ少しだけヒントを。あなたの「ドキドキ・・・」は、この記事を読みながら「ワクワク!」に変わっていくことでしょう!



1 噂と実情は異なる!まずは民泊のリアルを知ろう。


近年日本人大衆は、個人宅での宿泊・・・いわゆる民泊について、あまり良い印象を抱いていませんね。その要因は、Airbnb(エアビーアンドビー)関連のニュース報道による影響がとても大きいと言えるでしょう。でも、報道は本当に、真実を伝えているの・・・?


1-1.Airbnbも民泊も、最初の印象は悪くなかった。


Airbnb(エアビーアンドビー)に関する記事をインターネット上で探していると、古いものでは2012~13年に書かれたものが見つかります。これはまだ日本にエアビーアンドビー支社ができる前で(日本支社設立は2014年)、日本にエアビーアンドビー・ホストが乱立する前のこと。


その頃の記事内容は、非常に好意的なものばかり。「個人宅の空いた部屋を活用することで、値段が安くなるので旅行者にありがたい」「現地に友人ができたようで助かる」といった、民泊の本質を突いたもので、それまでの日本人の民泊観は、おおむねそのようなものであったのです。2000年代半ば頃に農家民泊のブームが起きましたが、その際も批判的な声はほとんど聞かれませんでしたね。


1-2.Airbnbの印象を悪くしたのは、民泊代行業者と投機型ホストの面々。


そんなAirbnb(エアビーアンドビー)宿泊の印象を悪くしてしまったのは、民泊代行業者と投機型ホストの面々と言えます。


それまでエアビーアンドビーは、今住んでいる家の空いたスペースをシェアする、いわゆる「ホームステイ型民泊」が主流でした。しかし民泊代行業者や投機型ホストたちは、一から不動産を借りてきてウィークリーマンションのように無機質に貸し出す、「家主不在型民泊」という形態を普及させたのです。


宿泊施設に管理者が居なかったら、どうなるでしょう?マナー違反を犯す宿泊者が続出したり、ガス栓の開け方がわからなくてクレームをしてくるゲストが増えるのは、当然ですよね。


1-3.メディアはホームステイ型民泊の無罪を報じなかった!そうして「アンチ民泊」な日本となってしまう・・・。


Airbnb(エアビーアンドビー)におけるトラブル騒動は、ほとんどが、これら家主不在型の民泊で起きているのです。


「個人宅での宿泊」に問題があるわけではなく、「管理者不在の民泊」に問題が起きやすいだけなのですが、TVニュースや新聞は、この違いを明確には報道できませんでした。エアビーアンドビーや民泊を一緒くたにして、否定的な印象で報道してしまったのです。さらに大衆がSNSなどでその論調に乗っかり、日本はすっかり「アンチ民泊」な国民性になってしまい・・・。


1-4.ホームステイ型の物件を選ぶなら、トラブルも少ないし楽しい宿泊体験に♪


おわかりですか?要は、ホストファミリーが優しく丁寧に出迎えてくれる「ホームステイ型」物件を選ぶなら、世間で批判されているような民泊トラブルや民泊の不便さに苦しむことは、ほとんどないのです。


ホテルよりもずっと安く宿泊をすることができますし、安いだけでなく、ホストファミリーとの交流の中でたくさんの楽しい体験やメリットを得ることができるでしょう。


1-5.欧米でAirbnbがもてはやされている理由、知ってる?民泊がとても楽しいから。


ヨーロッパでは、世界最大のホテル検索サイト・エクスペディアの利用者数をAirbnb(エアビーアンドビー)利用者数が追い抜きそうな勢い!それくらい、欧米ではエアビーアンドビーが人気です。なぜ欧米人にエアビーアンドビーがもてはやされているか、ご存知ですか?


その理由は、「安さ」だけではありません。特によその国の個人宅に宿泊することは、その国のリアルな風景や文化を体験することができて、とても興味深く楽しいことなのです。


また、ガイドブックや旅行サイトの情報よりも、地元民である民泊ホストからの旅行情報・飲食店情報のほうが真実味が強く、そうした情報収集の面でも民泊には魅力があります。


泊まった民泊のホストとは友達になることも容易で、すると車でドライブに連れていってもらったり、困ったときに助けてもらえたりするメリットまで!(民泊のメリットについては後で詳しく解説します。)


いち早く「モノへの消費」を卒業した欧米人にとっては、エレガンスなホテルに泊まることよりもこうしたオリジナリティ溢れる個人宅宿泊にお金を払うほうが、「有益」と感じられるのです。こうした傾向は日本にも見られ、豊かさを充分に享受してきた団塊世代や、幼少時代から高級品に囲まれてきた平成世代あたりは、民泊に強い興味を示す人が多いもよう。



2 大公開!民泊の良い部分だけをエンジョイするコツ!


個人宅での宿泊にためらいを感じている人は、民泊物件のチョイスを賢く行うことで、民泊のメリットな部分ばかりを享受する宿泊体験を目指しましょう。


2-1.民泊のメリットってどんなこと?


旅行や出張先での宿泊をホテルから民泊に変えると、どんなメリットがあるのでしょうか?説明のわかりやすいものをここでいくつか、挙げてみます。


(1)ホテルや旅館の半額以下!宿泊費が大幅に節約できる。

(2)いろいろ助かる!宿泊費以外の雑費も節約できる。

(3)餅は餅屋に聞け!現地の人しか知らない有力情報が手に入る。

(4)憧れのワールドワイドな私!外国人の友達を増やすことができる。

(5)ドラマは人との交流にある!思いがけない思い出がたくさん作れる。

(6)民泊は最高の英会話スクール!英語を勉強することができる。

(7)旅行の醍醐味はこれでしょ!異国の地の文化を知り、楽しむことができる。


2-1-(1).ホテルや旅館の半額以下!宿泊費が大幅に節約できる。


まずはメリットとして最もわかりやすそうなこと。宿泊費が大幅に節約できます。それはもう大幅に!


一般的に日本や先進国の中級ホテルは、「1人1泊5,000円(50ドル・50ユーロ)」を基準に値段設定されていますね。2人泊なら7,000円程度ですし、また3ツ星ホテルやビジネスホテルでもちょっと機能の高いものは1人1泊7,000円くらいするでしょうか。日本旅館やペンションも、だいたい同じくらいの値段相場です。


これに対し、Airbnb(エアビーアンドビー)などの民泊はどうでしょう?プライベートなスペースが確保できる「個室」タイプの部屋でも、1泊2,000円くらいから見つかります!これは民宿よりも安いですし、昨今はゲストハウスよりも安くなってきました!


シェアルーム(相部屋)でもかまわないと言うなら、1泊1,200円くらいでも見つかるでしょう。もちろん、安い部屋ほど早く埋まってしまう傾向にあるので、旅程が決まったなら早めに予約を済ませて!


2-1-(2).いろいろ助かる!宿泊費以外の雑費も節約できる。


宿泊費以外の雑費も、節約できますよ!


たとえばホテルに泊まる場合、暇つぶしのための本などは自前で買わなければなりません。だから駅のキヨスクには推理小説や雑誌などがたくさん並んでいます。しかし民泊の場合、少なくともリビングルームに並んでいる本は気軽に貸してくれるでしょう。民泊ゲストのために、これまで自室に並べていた本をリビングに出してくれているホストも少なくありません。


このような感じで、個人宅に置いてあるような日用品はおよそ何であれ、民泊のホストが貸してくれるのです。ちょっと微熱が出たからといって1,980円も払ってコンビニで体温計を買う必要はありませんし、1週間を超える出張で衣服をホテルの高いクリーニングサービスに出す必要はありません。綿棒、歯磨き粉、ばんそうこう、調味料などの消耗品でさえも、遠慮せずにホストにお願いしてみれば、笑顔で貸してくれることが多いはず。傘や防寒具すら貸してくれるケースも!


とってもありがたいですね!自ら民泊ホストをはじめる人の多くは、民泊宿泊をしたときにこんなふうにホストに優しくしてもらったことに感銘を受けて、「自分も旅行者を助けたい!」と願ってのものが多いのです。「ペイフォワード」な良い人情習慣を、民泊は広げています。


2-1-(3).餅は餅屋に聞け!現地の人しか知らない有力情報が手に入る。


ガイドブックに「大人気!」と書かれているイタリアンに行ってみたけれどイマイチ美味しくなかった・・・なんて経験を繰り返している人、いませんか?ガイドブックというのはほとんどが広告で、過剰に称賛された情報が多いもの。


それに対して、民泊のホストにオススメを尋ねるなら、誇張やステマ(ステルスマーケティング:「やらせ」の情報)のない、本当の名店を知ることができます。安いお店についても、ガイドブックにはあまり書かれていないことが多いですが、民泊ホストからの情報でたくさん知ることができるでしょう。


観光地についても、ガイドブックはどこにせよ「風光明媚!」「絶景!」などと絶賛しますが、民泊ホストは「あそこはイマイチよ」「冬はつまらないわ」などと本当のことを教えてくれますね。


2-1-(4).憧れのワールドワイドな私!外国人の友達を増やすことができる。


外国人の友達をたくさん持つこと、憧れますよね!FacebookなどのSNSにそれを期待する人は少なくないでしょうが、やはりネット上の交流だけでは、「フレンド」になることはできても「友達」になることは難しいのが実情・・・。


これが、民泊では驚くほど簡単に仲良しになることができますよ!わずか30分も話せば、かなり親睦を深めることができるでしょう。数泊もし、日ごとに「今日は可愛い服を見つけたの!」「フランスで働いてみたいんだけどそんなのって出来るのかしら?」などととりとめのない会話を交わせば、たった数日でもかなりの信頼関係を築くことができます。


2-1-(5).ドラマは人との交流にある!思いがけない思い出がたくさん作れる。


クレジットカードのCMで「プライスレスな思い出」なんていう言葉が流行りましたね。実は多くの旅行者にとって、旅行での一番の思い出は絶景や観光名所を眺めたことよりも、人との交流や予想外のできごとのほうにあったりします。しかし、ホテル泊やパックツアーではこうした体験を生むのはとても難しい・・・。


しかし個人宅に宿泊するなら、驚くほどたくさんのラッキーハプニングに恵まれるでしょう。おばあちゃんがチェリーパイの作り方を教えてくれたり、子供が大事な秘密基地に案内してくれたり、お父さんが高級クルーザーに乗せてくれたり・・・ドラマみたいな出来事がたくさん待っています!


2-1-(6).民泊は最高の英会話スクール!英語を勉強することができる。


英語の習得を目指して、英会話スクールに通っている人も少なくないことでしょう。さて、あなたのスクールは幾ら払って何時間の英会話レッスンができますか?


海外での宿泊に民泊を利用するなら、わずか2,000~3,000円ほどの宿泊費用に、1日1~2時間もの英会話レッスンがついてくるんです!こんなにお得な英会話スクールが他にあるでしょうか!?しかも、旅行や日常生活に根差した会話ばかりが繰り広げられるので、とても実用性が高いんですよ。


ただし、民泊ホストにも生活がありますから、あまり長い時間束縛をしてしまわないように気を付けて!


2-1-(7).旅行の醍醐味はこれでしょ!異国の地の文化を知り、楽しむことができる。


海外や地方の土地を旅行する理由に、「異文化への興味」がある人は少なくないでしょう。そのため各地には、文化や歴史を伝える博物館やテーマパークがありますが、それらを見てご満悦かといえば?どうもハリボテ感が否めなく、いまいち満足できなかったり・・・。


しかし、その土地の「普通の個人宅」に宿泊してみるならどうでしょうか?そこのおばあちゃんが着ている服は本物の伝統衣装ですし、玄関に飾られている魔除けのお守りは本物のお守り!そのような「リアルな異文化」は、個人宅の中にこそふんだんにちりばめられているのです!食生活をはじめとした習慣も、一般人の個人宅の中にこそリアルがあります。「なんだ、アメリカ人ってハンバーガーばかり食べるわけじゃないんだ!」なんて気づいて、思わず微笑んでしまうかも。

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