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不動産投資としての民泊経営に勝機はある?コツは?-3

  • acousticlife111
  • 2023年12月16日
  • 読了時間: 3分

2-4.Airbnb創始者も世界ユーザーも、投機型民泊を主流だとは思っていない。


Airbnb(エアビーアンドビー)の勢力図を見ると、日本の場合、投機型民泊が全体の70パーセントを占めています。ホームステイ型民泊で交流を楽しんでいるホストは30パーセント程度に過ぎません。しかし世界全体でみると、この割合はほぼ逆転します!世界ではもっぱらホームステイ型民泊のほうが主流で、投機型民泊のホストは20パーセント程度しかいないのです。日本人は世界に比べて、圧倒的に利益主義・拝金主義の人が多いということになります…。


わかりますか?Airbnbや民泊に対する観念が、日本人と世界とではかなりずれているのです。また、Airbnbの創始者たちも、「ホームステイ型民泊の普及」を願って事業を行っており、投機型民泊が大半を占めるような非人情的なマーケット構造を、歓迎してはいません。


2-5.手持ちの空き家を貸す場合でも、利益効率が悪いのは同じこと。


順序が前後してややこしくなってしまったかもしれませんが、手持ちの空き家を民泊ビジネスに利用する場合の収支シミュレーションも、解説してみましょう。


2-5-1.平均的な稼働率で得られる収入は月収10万円弱といったところ。


これも、1泊10,000円で月20日間埋まり、月収20万円得られるケースをもとに考察してみます。支出は、家賃の10万円がごっそり無くなり、下記のようになります。


民泊代行委託料:70,000円

Airbnb手数料:6,000円

光熱費:20,000円

通信費:7,000円

――――――――――――――

合計月額支出:10.3万円


収益20万円から10.3万円を引くと、9.7万円が純利益となりますね。


2-5-2.しかし、家具家電の購入費などを回収するのに半年はかかる計算。


「月収9.7万円。」こう聞くとなかなか良いものに思えますが、はたしてどうでしょうか?家具家電を揃えたりする先行投資に50万円以上は掛かるでしょう。すると、それを回収するために半年は掛かります。


2-5-2.営業停止に遭えば、先行投資金すら回収できずに撤退する羽目に!


ではさて、半年間、何のアクシデントもなく無事に民泊経営ができるでしょうか?なにしろ巷では、投機型の家主不在型民泊はアクシデント続きなのです。あなただけがアクシデントを完全回避できますか?


一度でも近隣住民からクレームを受けるようなことがあれば、マンション管理組合や保健所などから営業停止を命ぜられるでしょう。それまでに先行投資金を回収できたなら金銭的にはプラマイゼロですが、しかしあなたは近隣住民からの信用を失い、暮らしづらくなってしまいますね…。そして、何だかんだたくさんの時間と手間を、民泊ビジネスに消費したはずです。


おわかりですか?月収9.7万円がいつまでも続くわけでもなく、プラスマイナスゼロで済むとも言い難いリスクを背負います!


2-5-3.普通に賃貸に出すなら、ローリスクで月収数万円は確保できる。


対して、ただ普通に賃貸に出す場合なら、どうでしょう?


家賃に10万円の値も付かず70,000円にしかならないとしても、半年後の収支は、家賃収入42万円と礼金70,000円、合計すれば50万円程度にはなるでしょうか。とにかく、借り手が見つかるほどの値段に下げさえすれば、クレームや営業停止のリスクを背負うことなく、月額数万円程度は獲得し続けることができるのです。


2-5-4.ローリスクな月収70,000円とハイリスクなギャンブル、どちらが良い?


月収70,000円を月収10万円にしようと欲を出した途端に、多大なるリスクを背負い込むことになるということですね。ローリスクな月収70,000円とハイリスクなギャンブル、あなたはどちらが良いでしょうか?

 
 
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