2 民泊ゲストを迎えるために、家の中を準備しよう!
さぁ、地固めが済んだなら次はいよいよ、家の中を民泊仕様に整えていきましょう。衣替えや新築の家を買ったときみたいに、ワクワクしながら楽しんでくださいね!
2-1.とは言え、買うべきものはほとんどない…。シーツとバスタオルは新調すべき。
とは言え、あなたの生活空間で民泊を開始するぶんには、新たに買うべきものというのはほとんどありません。以前家族の誰かが使っていたベッドやドレッサー、エアコンやミラーなどがありますよね?それで充分です。特に設備を充実させる必要はありません。
バスタオルは、貸し出しすることがAirbnb(エアビーアンドビー)上で義務付けられていますから、綺麗なものを3枚ほど新調しましょう。ベッドシーツも新しいものを用意したほうがベターです。こちらも3組あると理想的ですね。
2-2.空っぽの部屋から作るなら、標準的な家具・家電をそろえよう。
今まで全く使っていなかった部屋を民泊に使うなら、購入すべきものはたくさんあります。コンセプトにもよりますが、最低限このくらいは揃えましょう。15万円くらいは必要になるでしょうか。
・ベッド(大き目のベッドならカップル客も呼べます。パイプベッドは控えましょう。)
・エアコン
・デスク(最低限、ノートパソコンで作業できそうな台を。)
・カーテン
・クローゼット(節約したいならパイプハンガー+ミニ引き出しでもOK。)
・本棚(これがあると長期滞在客が呼べます。)
・スタンドミラー
テレビも置いている物件が多いです。ドライヤーは家族のものを共用してもらえば充分でしょう。ベッドライトはあると喜ばれます。その他、あなたが自分の部屋にあると嬉しいなと感じるものは、何にせよ民泊ゲストも喜ぶでしょう。
2-3.高級品よりも、コンセプトに合ったテイストで揃えよう。
部屋作りをするにあたって、Airbnb(エアビーアンドビー)の先輩たちのリスティング(施設の詳細ページ)を眺めることと思います。すると、ホテルのような高級なベッドカバーやカーテンで装飾している物件をよく見るでしょう。しかし、高級品をかき集めたり「ホテル風」を目指したりするよりも、何かもっと他の個性を出したり、またはあなたの趣味にあうテイストで統一することをオススメしますよ。
2-4.「何もない部屋」も、それはそれでアリ!
トピック≪空っぽの部屋から作るなら、標準的な家具・家電をそろえよう。≫で述べたアイテムの数々はあくまで一般論であり、必ずしもそうしなければならないものではありません。
Airbnb(エアビーアンドビー)はとても自由なサイトで、ホストごとのユニークな物件作りを容認しています。テレビやデスクが無くてもかまいませんし、ベッドすら、別に無くても良いのです!がらんどうの部屋で「寝袋をご持参ください」としても、それはそれでかまいません。何もない代わりに値段を安く設定するなら、ヘタに当たり障りなく色々詰め込んだ物件よりも、お客さんは入るかも!?
ただし!何も置かない(物が少ない)のであれば、「何も置いていない(物が少ない)」ということをリスティング(Airbnbの施設の詳細ページ)上でハッキリ明示することが大事です!殺風景な部屋の写真をしっかり掲載することが大事ですし、ベッドを置かないなら、「ベッドはありません。寝袋をご持参ください」などと、しっかり明記しておきましょう。
2-5.客間以外の場所も、民泊仕様に変更しよう。
基本的には、今住んでいる家のままでも民泊経営は可能です。しかし、ゲストの使い勝手やトラブル対策、さらに質問される手間を減らすためには、あちこちに手を加えておくと良いですね。
2-5-1.ゲスト用の食器は別途、カゴに入れてわかりやすく示してあげよう。
たとえば、高級な食器を割られたくない(使われたくない)ならば、ゲスト用に手頃な食器を買ってきて、1つのカゴに入れてまとめておくと良いです。「ゲストはこの中の食器を使ってくださいね」と説明すれば、あなたのお気に入りのウェッジウッドを勝手に使うようなゲストは、ほとんど出てこないはず。
2-5-2.冷蔵庫にゲスト用のスぺースを設けてあげよう。
また、冷蔵庫にもカゴを置くか、または間仕切りなどをすると良いでしょう。民泊ゲスト用の保管スペースを確保してあげるのです。家族とゲストとで食品が混同してしまう面倒を防げます。
2-5-3.ゴミ箱は大きく、分別がわかりやすいように。
民泊ゲストは、特に缶やペットボトル、プラスチック容器などのゴミを、住民より多く出します。これまでよりもかなりゴミの量が多くなりますし、そのゴミの分別をしっかりやらなければなりませんから、ゴミ箱にも一工夫を加えましょう。
キッチンやベランダなどに大きなゴミ箱を複数置き、またゴミ箱ごとに缶やペットボトルなど、種別がわかりやすいようイラスト付きの貼り紙など貼ると良いですね。民泊ゲストは、何も説明しないとすべてのゴミをまとめて捨ててしまうことが多い(しかも勝手にゴミ捨て場に出してしまうことも!)ので、ゴミ捨て(ゴミ分別)対策はしっかり行っておきましょう。
2-5-4.玄関先には雑巾を。スーツケースのタイヤで部屋が汚れてしまう。
スーツケースを転がしてくるゲストが多いため、玄関先には雑巾のようなものを置いておくと良いです。スーツケースのタイヤを、さっと拭いて綺麗にできます。拭かずに家に持ち込むと、客間がすぐに汚れてしまいますね。
2-5-5.ウォシュレットは危険!電源を抜いておいたほうが良いかも。
また、トイレに関しては、ウォシュレットを使いこなせずにトイレ中水びたしにしてしまうというトラブルも多々報告されています。これは被害のダメージがかなり大きいので、ウォシュレットのコンセントは抜いておいたほうが良いかもしれません。
2-6.トラブルを防ぐために、貼り紙を充実させよう。
貼り紙をたくさん貼ると、家の中の景観をそこねてしまうのがたまに傷なのですが、トラブルを防ぐためにはやむを得ません。口頭やルールブックだけではななかなか全てのルールが伝わりませんし、細かな設備の使い方も教えることが困難なので、貼り紙は役に立ちます。
2-6-1.日本のトイレに戸惑うゲストは少なくない!
私たちにとって何の変哲もないトイレも、外国人ゲストには戸惑うことも多いようです。
アジア地域ではトイレットペーパーを便器に流す習慣が無いところもあり、日本の民泊でも間違えてサニタリーボックスに捨てたり床に放り投げてしまう人がいます。「Toilet paper , please discard the toilet.(紙は便器に捨ててね!)」と、英語や中国語で貼り紙しておくと良いですね。
また、男性ゲストに立ち小便をしてほしくない(しぶきでトイレを汚してほしくない)場合も、「Please to piss crouching .(しゃがんで小便してください。)」と貼り紙をしておいたほうが良いです。
2-6-2.どこでクツを脱げばよいか、わからないゲストもいる。
欧米では土足の家庭も多いため、どこでクツを脱いでよいかわからないゲストも少なくありません。土間と廊下の境に「Please take your shoes off here .(クツはここで脱いでください。)」と貼り紙しておくと良いでしょう。
2-6-3.部屋を荒らされないためには、貼り紙がたくさん必要!
むやみに汚されたくないならば、客室には「keep your room clean.(部屋を綺麗に使ってください。)」と書きましょう。騒音を起こされたくないならば、「Please quietly spent.(静かに過ごしてください。)」と。エアコンや照明の省エネを望むなら「Please cooperate with power saving.(節電にご協力ください。)」と貼り紙しましょう。エアコンを点けっぱなしで外出してしまうゲストは少なくありません。
2-6-4.あなたの家が禁煙ルールなら、ベランダもぬかりなく!
ベランダも注意が必要です。「うちは禁煙ですよ」と伝えてあっても、ベランダなら良いと思ってしまうゲストがいます。「Veranda is Non smoking.(ベランダは禁煙です。)」と窓かベランダに記しておけば安心ですね。
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