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レンズやボディのクリーニング。カメラのお手入れ完全マスターガイド!


定期的にメンテナンスをすることは、物持ちを良くするうえでとても大切なこと。これはカメラにおいても例外ではありませんし、むしろカメラほどクリーニングやメンテナンスの意義の高いものはありません。

カメラの場合、ボディの周りにたまった細かいホコリ汚れは、そのうち内部へと侵入していき、故障の原因となってしまいます。レンズについたホコリは、そのままクロスで磨こうとすると傷を作ってしまうことも!そしてレンズのホコリや汚れは、写真の画質を悪くしてしまいます。


一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラなど、50,000円を超えるような高額なカメラを買うようになったら、ぜひ撮影技術と一緒に、クリーニングやメンテナンスの方法もマスターしておきましょう。



1.レンズのお手入れ&クリーニング方法をマスターしよう!


まず、カメラにとって最もデリケートで重要と言える、レンズ部分のお手入れやクリーニング方法をマスターしましょう。


外出先でのちょっとしたホコリや手アカは、クリーニングクロスでさっとふき取る。

外出先でカメラ撮影をしていると、ふとしたキッカケでついついレンズに触れてしまうことがありますよね。レンズを見ると、やっぱり指紋が付いてしまっています。指紋は手アカであり、油汚れ。このまま写真を撮ると、画像が白く曇ってしまいます。また、数時間も経つとどうしても、周囲にただよっていたホコリがレンズに付着してきます。これも撮った画像に影やノイズを生んでしまいます。

外出先ではあまり手の込んだお手入れは難しいですが、簡単なお手入れは欠かさず行いましょう。


方法は、メガネふきなどにも用いられる柔らかい素材のクリーニングクロスで、レンズの汚れを優しく拭き取る、それだけです。ティッシュは意外と繊維が硬いので、クリーニングクロスを使うことが大切ですよ。


レンズのしっかりメンテナンスは、まずはブロアーでホコリを吹き飛ばす。

撮影を終えて家に戻ったあとは、もう少し丁寧にカメラのメンテナンスをしましょう。


まず、ブロアーを使ってボディやレンズのホコリを吹き飛ばします。隅のあたりはホコリが溜まりやすく、除去しづらいので、特に入念に行ってください。

繰り返しますが、カメラにとってホコリは、ウイルスみたいなものでとても厄介です。付着したホコリが内部に侵入してカメラを故障させてしまったり、レンズのホコリが写真の写りを悪化させたりレンズを傷つけてしまったりするのです。


ブロアーとは?

カメラメンテナンスにおけるブロアーとは、スポイトを大きくし、胴体がフグのように太ったものをいいます。単純な構造で、価格も安いです。数百円程度で買えますし、100円ショップでも手に入るかもしれません。なお、ボディが小さいと威力が弱くてホコリを飛ばせないので、ある程度大きさのあるものを選びましょう。


ホコリ除去の後に、レンズクリーナーとクリーニングペーパーで手アカや汚れを拭き取る。


ブロアーでのホコリ除去が済んだら、次はレンズクリーナー(洗浄液)をクリーニングペーパーに染み込ませて、それでボディやレンズの手アカ・汚れを拭き取っていきます。


レンズクリーナーとは?

カメラレンズを磨くための洗浄液です。界面活性剤のものと無水アルコール(無水エタノール)に大別でき、界面活性剤のほうが脂汚れに強いので上質と言えます。これもあまり高価なものではなく、数百円で手に入るでしょう。


クリーニングペーパーとは?

レンズなどが傷つきにくい、柔らかい素材のクリーニング用ペーパーです。ふせんのように、小さな紙が100枚くらい重なったものが主流で、または広い用途のものは、化粧なおしペーパーくらいのサイズで売られています。レンズを傷つけては意味がないので、必ず「カメラ用」と書かれたものを選びましょう。ティッシュペーパーでは不適切です。


レンズのボディ側、そしてボディのマウント部分のクリーニングもしよう。

レンズの掃除は、レンズの被写体側を掃除するだけで終わりではありません。

レンズをカメラボディから取り外し、ボディ側のレンズ面も同じように、ブロアー吹きかけとレンズクリーナー掃除を行いましょう。密閉されているように見える連結部分にも、ホコリが混入してしまうことがあるのです。


そしてさらに、カメラボディのマウントも同じように掃除をしましょう。ブロアーを使ってホコリを吹き飛ばし、レンズクリーナーで汚れを拭き取ります。

レンズを外してマウント部をむき出しにするときは、中にホコリが入らないように、細心の注意と迅速さでお手入れをしましょう。マウントの穴の中に見えるのが、ミラーやイメージセンサーです。これらもホコリ・汚れに弱い、きわめてデリケートな部品ですからね!


掃除が済んだら、防湿庫やドライボックスで保管しよう。

立派なカメラはインテリアとしてもカッコよく、リビングのよく見える場所などに置いておきたいと思ってしまいますよね。しかし、カメラの寿命を延ばすことを考えるなら、保管方法にも気を配るべきです。


一般的にカメラは、防湿庫を入手してそこで保管すべきです。防湿庫に保管すると、湿気が防げるのでカビの発生を抑えられるのです。

カビは故障とレンズの写り低下を招くだけでなく、売りたいと思ったときに商品価値を下げてしまいます。まだ使えるレンズなのにジャンク扱いになってしまうことも!


とはいえ、「防湿庫」という名で売られているカメラ用保管庫は、15,000~数万円もするとても高価なもの。なかなか手がだしにくいですね。

近年は、ドライボックスで代用する人が増えています。これも高いものは10,000円くらいしますが、1,500円くらいでさらに簡易化したものも売られています。プラスチックの収納ケースに除湿剤と防カビ剤を入れて、簡易防湿庫にしてしまう、というものです。


クリーニングクロスを洗濯しておこう。

あまり忠告してくれる人はいませんが、何気にとても大切な作業です!


ホコリや手アカ汚れを拭き取るクリーニングクロスは、頻繁に洗濯をして清潔な状態を保ちましょう。汚れたクロスでレンズを拭くと、レンズは綺麗にならないばかりかますます汚れてしまいます。


また、何度も洗濯を繰り返しているとやがて毛羽立ってきてしまうので、そうしたら新しいものと交換しましょう。クリーニングクロスは100円ショップでも入手することができます。メガネコーナーのほうが見つかりやすいかもしれません。



2.カメラボディのお手入れ&クリーニング方法をマスターしよう!

カメラはもちろん、レンズだけでなくボディのお手入れにも気を配ってあげるべきです。カメラは美しい見栄えの良さも魅力の1つですし、ボディのホコリや汚れもまた、故障を招く要因の1つなのです。


とはいえ、ボディのクリーニングに関しては、レンズほどデリケートではありません。


カメラボディも、まずはブロアーを使ってホコリやゴミを吹き飛ばそう。

カメラのボディ側に関しても、まずはブロアーを使ってホコリやゴミを吹き飛ばします。

カメラはボタンやダイヤルなどがたくさんあるため形がデコボコしており、無数にある内角の部分にホコリやゴミが溜まりやすいです。そうした部分に注意しながら、目に見えるホコリ・ゴミを吹き飛ばしましょう。


この際に、見落としがちな箇所が2つ。くれぐれも忘れずに!


1.フラッシュの周り。フラッシュをポップアップさせて、カバーの内側や接続部分を掃除しましょう。

2.ファインダーの周り。ファインダーの枠は、顔の脂で汚れやすいので頻繁にクリーナーで拭いてあげましょう。ファインダーの枠は、多くの機種で取り外しが可能になっています。取り外して中まですみずみ綺麗にしましょう。また、ファインダーのガラス部分はホコリが溜まりやすく、掃除も見落とされがち。視界が曇ると撮影に大きな支障が出ますよ!


グリップ部やレンズの胴体など手アカの付きやすい場所は、クリーナーを付けて拭き取る。

カメラボディのグリップ部や、レンズの胴体部など、手で触っている時間の多い部位は、脂汚れなどがついてベトベトしてしまいがちです。これらはクロスでの乾拭きだけでは汚れが落ちきらないので、洗浄剤を付けてしっかり磨いておきましょう。


洗浄剤は、レンズクリーナーと同じもので大丈夫ですが、無水エタノール系だと脂汚れには弱いので、界面活性剤のもののほうがベターです。

この際のクロスに関しては、あまり材質にこだわる必要はありません。レンズ用の繊細なものを使う必要はありません。



トピック1、および2の内容で、日ごろのクリーニングは完了です。文章にすると長く見えますが、実際には10分程度で済んでしまうでしょう。



3.レンズに傷が!これは自分で治せるの!?

カメラをたしなんでいれば、丁寧に扱っているつもりでも、レンズを傷つけてしまうことがあります。レンズに傷がつくと、撮った写真が全体的に白くボケてしまったり、ノイズや影が入ってしまったりして、使いものにならなくなってしまいます。

こんなとき、どうすればよいのでしょうか?自分で家で治せるのでしょうか?


「自力で直せる」話は真に受けないで!素人がやると益々悪化してしまうことに!

インターネットでカメラレンズの傷の研磨について検索してみると、自力で解決するためのノウハウがたくさん発信されています。「研磨剤を染み込ませて磨けば直る」「研磨剤は歯磨き粉で代用できる」などなど様々な説がありますが、どれも信用してはいけません!


カメラのレンズは、非常にデリケートで精巧な作りになっています。眼鏡のレンズとは似て非なるものなのです。傷がついたからといって、研磨剤で磨いてしまうと、緻密に計算されたレンズの厚さやカーブが狂ってしまって、ピント合わせや精巧な写りに支障が出てしまうのです!

また、ほとんどのカメラレンズは、表面にコーティング加工がなされています。研磨剤で磨いてしまうと、このコーティングが削れてしまい、むしろますますレンズが傷つき、ぐちゃぐちゃになってしまうのです!


レンズの傷は、レンズの製造メーカーに依頼するのが一番確実。

レンズに傷が出来てしまった場合、そのレンズの製造メーカーに問い合わせて、修復してもらうのが最も安全で確実です。

気になるお値段ですが、安いレンズで5,000円前後、高価なレンズの研磨修復は数万円になることもあります。傷は物理破損に属するので、購入から1年以内でも保証対象外となってしまうでしょう。

また、町のカメラ屋さんなどでも請け負ってくれるところがあります。


傷ついたレンズは、その傷を「味」として活用するのがオススメ!

たとえば1万円程度で買ったレンズの場合、傷の修復に5,000円払うというのも割りが合わないなと感じてしまいますよね。こんな場合、もう処分するしかないのでしょうか?


傷がどうにもならなくなってしまったレンズは、「変わり種レンズ」として活用してしまうのがオススメ。たとえば、レンズ全体にワセリンのようなクリーム状のものを塗って撮影してみると、画面全体が柔らかくボヤけた幻想的な写真が撮れます。傷に関しても、面白い写りをもたらしてくれることがあるでしょう。



4.こまめなメンテナンスこそが、修理費用をむやみに発生させない秘訣!

カメラは緻密な精密機器で、そのためホコリや汚れが故障につながりやすいものです。カビも、放置された手の脂汚れや汗がもとになっていることがもっぱら。

カメラは高額なので、修理費用もなにかと高くついてしまいますから、こまめにメンテナンスをすることで、故障や修理を減らしましょう。


カメラに向いている人は、技術やセンスだけでなくキレイ好きな人。

繰り返しますが、カメラにおいて清掃やメンテナンスはとても重要なことなのです。

清掃をするかしないかで、カメラの寿命は倍にも変わってきます。


カメラを趣味にするのに向いている人は、技術やセンスがあれば充分というものではありません。こまめなメンテナンスを苦にしない几帳面さも、非常に重要な要素です。1万円のコンパクトデジカメを使っているうちはまだ良いですが、一眼レフやミラーレスにステップアップするようになったなら、メンテナンスも重要視してください。


たとえば、あなたのお子さんが「一眼レフカメラが欲しい!」とおねだりしてきたなら、こうした掃除やメンテナンスをこまめにやる几帳面さが培われているかどうかを、買ってやるかどうかの判断基準に入れましょう。たとえカメラにセンスを感じさせる子であっても、掃除が出来ない子にむやみに高級機種を買い与えるべきではないでしょう。そういう子は、買ってもすぐにカメラをダメにしてしまうでしょう。


カメラのメンテナンスキットは、1,000円くらいで充分手に入る。

インターネットでカメラのメンテナンスについて調べていると、やたらとアイテムを紹介しているサイトが多いです。これは、そうした商品を紹介することでマージンを得ようとしているため。実際には、メンテナンスに必須なアイテムというのはそう多くありません。


主要なクリーニングの道具はどれも数百円程度で買えますし、初心者用にブロアー、レンズクリーナーなどがセットされたクリーニングキットが、500~1,000円程度のお手頃価格で売られています。カメラ屋さん、家電量販店をのぞいてみるか、またはAmazonなどのネットショッピングを活用してみましょう。



いかがでしたか?

パっと見ると面倒くさいと感じてしまうかもしれませんが、実際にはレンズとボディをしっかり掃除しても10分程度で済んでしまいます。

高価なカメラはなるべく長持ちさせたいもの。カメラを購入したなら、メンテナンスの方法もしっかりマスターしておきましょう。


メンテナンス用の道具も、必要なものだけを選りすぐればそんなにお金は掛かりません。ブロアーやレンズ磨き剤などは、パソコンや眼鏡用に持っているものを使っても良いですね。ドライボックスも、密閉のできるプラスチック容器に乾燥材や防カビ剤を放り込むだけで、役目は充分に果たしてくれます。


お金をかけることよりも、こまめにメンテナンスすることのほうが大切ですよ!

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