日本では、バックパッカーはあまりビーチリゾートエリアには赴きません。ビーチバカンスは超高級というイメージがあるからですね。
しかし、タイなど旅していると、欧米人のバックパッカーが積極的にビーチに訪れていることに気付きます。彼らから安宿の情報などを聞いて、ビーチに放浪範囲を広げていく人は増えてきました。
バックパッカーにオススメのビーチリゾートはどこなのでしょうか?大特集します!
タイよりもフィリピン!これに気付くとビーチ放浪は盛り上がる!
ビーチに興味を持ったバックパッカーは、まずタイのビーチに着目するのではないでしょうか。サムイ島、クラビ、パンガン島、ピピ島といったエリアです。近年ではカオラックの知名度が上がっています。
そして、行ってみて落胆することが多いかもしれませんね。それらタイの人気ビーチリゾートは、快楽的要素が強いからです。あちこちでパーティが行われて、お酒やドラッグに酔いしれる若者たちが爆音ミュージックに乗って踊りほうけています。宿に避難しても近所の爆音が夜中までうるさくて・・・
タイは快楽的なビーチ好きが集まる特徴のある地で、タイのビーチエリアはほとんどがこうした傾向を持ちます。お酒好きのバックパッカー以外には向いていません。
快楽的要素が薄く、それでいて美しい海があり、物価が安いのは、フィリピンです。ボラカイ島が有名になってきましたが、ここに限らずフィリピンには物価の安い美しい海がたくさんあります。
定番のセブ島に行き、定番のマクタンエリアを無視するのがオツ。
フィリピンの首都はマニラで、マニラのあるルソン島が最も大きな島になります。しかし、ビーチ巡りを目的とするならルソン島はあまり適していません。
フィリピンのビーチ巡りの足掛かりにオススメなのは、セブ島です。パックツアーで有名ですね。しかし、パックツアーがよく行くマクタンエリアはオススメしません。高級なホテルばかりが立ち並び宿泊にお金がかかるうえ、海の色はあまり美しくないのです。
セブ島の西側、モアルボアルを目指そう!
セブ島に着いたら、西側にあるモアルボアルの村を目指しましょう。のどかな村に切り拓かれたちょっとしたビーチエリアがあります。欧米人には有名で、多くの欧米人でにぎわっています。ダイバーが多いですね。
そこそこ美しい海があり、海岸沿いから内側に入れば安宿も多数あります。1泊数百円での宿泊が可能で、ドミトリーもあります。そうした安宿のそばには安価な食堂もあり、食事も1食100円程度のバックパッカー価格で楽しめますよ。
海が美しいだけでなく村歩きが楽しく、海に飽きてもしばらくのんびり過ごしたい人も少なくないでしょう。
このエリアで絶品の海を見たいなら、少し北のホワイトビーチへ!バスは無く、トライシクルをチャーターしなければ行けませんが、そう高くないので行ってみましょう。長い砂浜は白くまぶしく輝き、そして遠浅で美しいターコイズ色の海が続きます。それなりににぎわっていますが、行商は少なく爆音ミュージックもなく、レストランも安め。環境は良好です。
無名なビーチを発掘するのも楽しい!
セブ島には他にも、ちょっとした美ビーチが点在しています。あまり観光地化されておらず、穴場感があり、バックパッカーには楽しいでしょう。
美しい海が見えたらバスを飛び降りて、名前のない美ビーチを発掘していくのも楽しいです!セブ空港から東海岸沿いを南下してみて。
ボラカイ島は悪くない。プカシェルビーチを目指して!
人気急上昇中のボラカイ島は、悪くないです。
海の美しさは東南アジアではナンバーワンかもしれません!それくらいに鮮やかで気持ち良いターコイズブルーが見られます。
しかし、すでに観光地開発が過剰になっており、ものすごく多くの人でごったがえしています。これにはヘキエキするでしょう。
ホワイトビーチが有名なのですが、ここの喧騒はすさまじいので、トライシクルに乗ってプカシェルビーチに避難するのがオススメ。バックパッカーならカンタンなはずです。プカシェルビーチは一転、ほとんど店もなく行商もおらず、観光客も少ないです。それでいてホワイトビーチよりも美しいターコイズ色が!パックツアー客は知らない、バックパッカーならではの穴場という感じです♪
ボラカイ島の宿泊料金は、フィリピンの中ではやや高めなので、1カ月2カ月の長期滞在にはあまり向きません。
大陸アジアで探すなら、シアヌークビルが安くてまったり。
フィリピンは非常に面白いのですが、島国であるため、あまり足が向かないでしょうか。周遊の好きなバックパッカーたちは、とりあえず大陸アジアに上陸することが多いですよね。
その場合、タイではなくカンボジアの新興ビーチエリア、シアヌークビルがオススメです。
カンボジアらしいのどかな雰囲気の中に、ウッディなバンガローが立ち並びます。ビーチカフェは安く、ビールが50円で飲めるほど!海色はそこまで美しくはないのですが、のんびりまったり過ごしたい派には、シアヌークビルはオススメです。美しい海が見たい場合には、離島に渡りましょう。
ランカウイ島はまだ楽園ビーチの面影を残す。
マレーシアなら、ランカウイ島がバックパッカー向きです。やはりビールが安いことから数十年前に脚光を浴び、ビーチエリアとして栄えました。大型ホテルの進出は少なく、のどかな雰囲気を残していて物価が安いです。安宿も豊富でドミトリーもあり、ビールを飲みながらのんびり長期滞在したい、というタイプの人に向きます。
海色はあまり美しくありません。
バリ島はバックパッカーらしい楽しみ方を探すべし。
エキゾチックなバリヒンドゥー文化を持つバリ島は、好奇心旺盛なバックパッカーにとっても一見の価値あり!パックツアー、高級旅行でも有名な地ですが、ビーチフロントのリゾートホテルにへばりつく滞在では物足りないです。
宿は、「ロスメン」と呼ばれるバリ風民宿を選ぶのがベスト。バリの伝統建築が楽しめます。オーナーにも人情があるでしょう。
タウン歩きに積極的にくりだし、バリヒンドゥーの寺院などめぐると楽しいです。土産物屋の雑貨も個性的ですね。
バリの海はそう美しい色ではないので、ビーチでは南国ムードにひたりながらまったりするだけと割り切って。夕日が真っ赤に焼けるのが名物です。さらに眺めていると、地元の子供たちが日の沈む海でいつまでもハシャいでる風景に心癒されるでしょう。
美しい海を求める場合、ギリ・アイル島まで足を延ばすと良いです。パックツアー客には難しいですが、バックパッカーなら造作ないはず。美しいターコイズ色の海と、原始的な風景があります。ドミトリー宿もあり、長期滞在にも向きますね。
開発されすぎてしまったウブドに行くよりも、ギリ・アイル島のほうが楽しいはずです。
海外にこだわらないなら沖縄が超オススメ!
もし、「海外」という箔にこだわっていないなら、バックパッカーには日本の沖縄が超オススメです!
もちろん、パックツアーが多用する空港近郊のにぎわうビーチではなく、田舎地方や離島に渡りましょう。それだけで風情と楽しさが全然変わります!
沖縄は美しい海が多いですが、ビーチ前にあまりホテルや店が並ばない、非商業的で風情ある雰囲気が魅力的です。高級旅行者にとっては物足りなく感じるこの静かさが、バックパッカーには心地よいでしょう。ビーチで無暗にお金がかからないのもうれしいです。
ゲストハウス、安宿が多く、田舎地方のそれは軒並み人情豊かなのもバックパッカーを喜ばせます。「ゆんたく」を楽しみましょう。
ターコイズ色に輝く美しい海にこだわるなら、沖縄本島なら瀬底ビーチ、水納ビーチ。今帰仁に宿をとり、この周辺の海や観光地を周るのがオススメ。
離島に足を延ばすなら、竹富島や波照間島が、美しい海とナチュラルな風情、沖縄らしい文化を兼ね備えています。
たまにはパックツアー?それならグアムがオススメ。
パックツアーはまるで好まないでしょうが、「ビーチリゾートのパックツアーをたまには経験してみたいな」と感じることもありますよね。そんなバックパッカーには、グアムがオススメです。
グアムの魅力は何でしょうか?
距離が近いために価格が安く、それでいて海の美しさが素晴らしいです。
タモンビーチに面するホテルを選べば、ホテル前の海がもう美しく、典型的パックツアー旅行者のようにホテルから動かない滞在ができます。無用にオプショナルツアーに手を出さなければ、ほとんどお金をかけずに満喫できるでしょう。
3万円台くらいの安いパックツアーでは、ホテルに朝食のつかないものが多いです。別料金で朝食は付けられますが、バックパッカーなら商店で食べ物を買ってきて安く済ませる工夫も可能で、楽しいでしょう。
ホテルまでのタクシー送迎は頼む必要もないです。自力で安く行けるはずです。
5万円を切るようなビーチリゾートのパックツアーとしては、他にもバリ島やセブ島、プーケットなどありますが、軒並み海色が美しくありません。グアムの総合力が、ダントツで高いです。
お金を出し惜しみしないなら、先住民文化の楽しめるハワイやフィジーもオススメです。
モルディブに、バックパッカーも手が届くようになった!
「一島一リゾート」の水上コテージと極上に美しい海で、高級ビーチリゾートの代名詞となっているモルディブ。ハネムーンにも人気です。
従来、価格が高すぎてバックパッカーには手の出せない場所でした。しかし、2000年を過ぎた頃からローカル島(マーフシ島など)の宿泊施設経営が解禁さえ、手ごろなホテルが増えています。ゲストハウスやドミトリーは無いのですが、1室4,000~5,000円で泊まることはできます。一島一リゾートのホテルが軽く1万円を超えてしまうことを考えれば、かなりリーズナブルです。2人で泊まれば1人2,000円程度で、先進国のドミトリーと同じです。「マーフシ島」で価格の安いものを探してみましょう。
このマーフシ島にも充分に美しい海があり、観光にお金をかけなくても美ビーチを堪能することができますよ♪
航空券も安くあげる裏技があります。エアアジアでマレーシアまでの往復便を買い、さらにマレーシア―モルディブ(マレ空港)の往復便を別途で買うと、普通に買うよりずっと格安に!バックパッカーなら、こうした買い方や乗り換えも、苦にしないでしょう。乗り換えのついでマレーシアをぶらつくのも良いですし、マレーシア起点で東南アジアを放浪をするついでに、モルディブに足を延ばすのも良いアイデアですね。
先進国のビーチに行きたい?シドニーが激安の穴場!
「先進国のビーチに行ってみたいけれど、旅費が高くつきそうで・・・」と戸惑っているなら、シドニーがオススメです。
言わずと知れたオーストラリアの首都ですが、なんとシドニー、大都会なのに美しい海に面しています!しかも、大都会なのに2,000円を切るようなドミトリーがあり、バックパッカーでも過ごしやすいのです!東京のドミトリー宿は3,800円もしますから、2,000円は安いですね!
市街地なので利便性は高く、スーパーで食材を買ってきて安く仕上げることもたやすいです。2,000円程度の安宿は多数あり、安価な割りにオシャレなので、あちこち泊まり歩くのも楽しそう。
オーストラリアは、全体的にはホテル代が高めですが、シドニーは安い宿があるのです。そこに美しい海があり、宿からすぐ近くなのですから、まさしく穴場です!
LCCジェットスターが就航することから航空券も安く、燃油サーチャージが高騰していない時期なら5万円以下での渡航も可能でしょう。
夢のカンクンに行くなら、宿泊をちょっと工夫しよう!
メキシコ・カンクンに美しい海がある噂は、あなたの耳にも届いていることでしょう。航空券代だけで15万円以上かかってしまうため、ビーチのためだけにカンクンに行くバックパッカーは少ないですが、マヤ遺跡の豊富な国であり中米放浪の起点となるため、メキシコ探訪を計画するバックパッカーは多いですよね。
カンクンは海色がすさまじく美しいですが、高級ビーチリゾートなのが玉にキズ。ホテルは1万円を軽く超えます!しかし、ビーチから近くないタウンエリアには安宿もドミトリー宿も数多く、1,000円以内ですら見つかります。
こうしたホステルに宿をとり、日中だけビーチに繰り出せば、格安でカンクンの極上ビーチを満喫することができますよ!
中米周遊をする際、まずはメキシコに飛ぶでしょうが、首都メキシコシティに飛ばずカンクンに上陸するのも良いアイデアです。
アメリカなら、マイアミビーチがバックパッカー天国!
アメリカ合衆国で最も美しい海があるのが、東海岸南部のマイアミ。カリブ海に近いエリアなので驚くほどに海色がキレイです。日本人にはあまり知られていませんが、アメリカ人にとっては避寒地ビーチとして有名。
嘘みたいな話なのですが、アメリカで最も海が美しいのに、ゲストハウスが安いのです!
アメリカは欧米国の中でもホテル代が高めな国で、ドミトリーですら3,000円出さないと泊まれない街が多い中で、マイアミは美ビーチの目の前で1泊2,000円!この上ない環境ですね。
マイアミは、カリブ海クルーズの起点の地としても知られており、カリブ海の美しい海を効率よく制覇したいなら、ここでカリブ海クルーズに繰り出すのも良いです。日本で申し込むと20万円はするカリブ海クルーズも、現地で申し込めば10万円くらいで参加可能です。
バックパッカーに適したビーチはどうやって探す?
バックパッカーに適したビーチであるかどうかは、安宿、ドミトリー宿があるかどうかに尽きます。特に先進国で安宿のないビーチリゾートでは、宿泊代だけで1日1万円近くかかってしまい、バックパッカーの費用感ではとてもじゃないですがのんびりしていられません。
安宿のあるビーチを探そう。
まず、ブッキングドットコムや「地球の歩き方」などを使って、安宿を探しましょう。その島やビーチの名前でエリア検索をかけ、「価格の安い順」でソートします。
価格の安い宿が複数見つかるなら、そこはバックパッカー向けの環境が少なからずあるはずで、リーズナブルな滞在が出来るでしょう。
たとえばハワイやグアムで検索をすると、5,000円を下回るような宿は出てこないのです。こういうエリアはバックパッカーには向きません。宿泊費用が高いだけでなく、食事代や交通機関も高くなるので、滞在は苦しくなります。
「ロンリープラネット」や欧米人のクチコミでビーチを探そう。
ホテルや物価の安いビーチ、バックパッカーに適したビーチを見つけたいとき、日本の旅行メディアを読み漁ってもなかなか良い情報は入ってきません。日本のビーチバカンスは高級旅行者(非バックパッカー)に先導されているので、どうしても情報は高級旅行者向きで、そもそも高級旅行者が好みそうな高級ホテルの整ったエリアの情報ばかりになります。
しかし、欧米人にとって、ビーチというのはバックパッカーが開拓し、先導してきたものです。欧米人は日本人とは異なり、ホテルや物価の安いビーチエリアをよく知っており、それを好みます。
たとえば、欧米人が愛用するガイドブック「ロンリープラネット」には、日本の旅行メディアには掲載されないようなビーチの情報がたくさん載っています。これを参考にすれば、費用の安いビーチエリアが見つかるでしょう。
または、ゲストハウスなどで知り合った欧米人バックパッカーに、直接尋ねると良いです。彼らは親切にとっておきの情報を教えてくれるでしょう。安宿の名前や値段も聞いておくとよいです。
ビーチでの過ごし方。日本人ではなく欧米人に倣(なら)おう。
ビーチバカンスは、お金が掛かるか掛からないかの個人差がものすごく激しいです。あまりお金をかけずに滞在したいなら、欧米人を真似ましょう。
日本人のビーチリゾート客は、「ビーチバカンスはぜいたくする場所」という観念が強いです。進んで高価なレストランに入り、意識的にオシャレなカフェに入ります。そして、ビーチでのんびり過ごすことを苦手としており、毎日のようにオプショナルツアーに参加します。こうした振る舞いだと、1日1万円くらいは軽く飛んでいくでしょう。
しかし、ビーチリゾートにおいてそれが当たり前というわけではありません。欧米人旅行者たちは、ずいぶんと毛色の違うふるまいをします。
彼らはもっぱら、ビーチでは何もせずにのんびり過ごします。2時間でも3時間でもビーチの前に寝そべって、小説を読んだり昼寝をします。
食事は欧米食を好みますが、ぜいたくをしたいわけではなく、普通の値段の外国人向けレストランで食べるのがもっぱらです。
日本人旅行者を真似ず、欧米人旅行者を真似てふるまうなら、ビーチバカンスでそんなにお金はかからないでしょう。
「地球の歩き方」のビーチ情報はあまりアテにならない・・・
バックパッカーのバイブル「地球の歩き方」。今でもバックパッカー的な交通手段やマイナーな村・町の情報量においては、日本のガイドブックの中で群を抜いています。
しかし、ビーチ情報を調べるにあたっては、「地球の歩き方」はあまりアテになりません。というのも、あまり海色の美しくないビーチに関しても、「海が綺麗」と書く傾向にあるからです。わりと良し悪しを歯に衣着せずに書く「地球の歩き方」ですが、ビーチに関しては当たり障りのない誇張が多く、ビーチ選びの参考にはなりません。あまり写真が多くない、大きくないのも難点です。
「アンダマンブルーが美しい」「コバルトブルーが美しい」などと形容されていても、実際の海色は美しいとは限りません。ビーチの名前は逐一インターネットで画像検索をかけ、別媒体でチェックしましょう。
また、「地球の歩き方」でドミトリー宿やゲストハウスが掲載されていなくても、ブッキングドットコムなど使って調べれば安宿が見つかることがあります。
バックパッカー的な仲間に出会いたいなら、海外よりも沖縄が良い。
バックパッカーには、ゲストハウスでの人情交流に重点をおいて旅する人も多いです。しかし、海外のビーチリゾートエリアでは、あまり精神性の高いバックパッカーには出会えない傾向にあります。
上述したように、日本人にとってビーチバカンスは高級旅行者のもので、日本人バックパッカーはあまりビーチエリアに赴きません。バックパックを背負っていてビーチエリアに行くのは、快楽主義なバックパッカーや、目立つことを好むビジネス系バックパッカーが多く、田舎の村で出会うバックパッカーたちとは気質がかなり異なるでしょう。
哲学的でナチュラルなバックパッカーと出会いたいなら、海外のビーチよりも沖縄が適しています。沖縄は、一部の繁華ビーチを除けば、ナチュラル系のバックパッカーがとても多いです。優しくて人なつこいので、ゆんたくは盛り上がるでしょう。
離島やマイナーな地域に行けば行くほど、味わい深い感性を持ったバックパッカーが多くなり、人生を語れば感動し、旅情報を交換すれば面白い話がたくさん得られます。
ゲストハウスの少ないエリアでは、民宿を選ぶとよいです。安くて静かな民宿にも、気の良いバックパッカーが集まります。またはそこの宿主が、バックパッカーのように面白い話をしてくれるでしょう。
ビーチリゾートでの長期滞在に向くのはドコ?
一般的な旅行者は、ビーチバカンスと言えば5日前後の短いものがもっぱらですが、バックパッカーの場合、数週間、1カ月と長い期間、1つのエリアでのんびり過ごしたいこともあるでしょう。
ビーチリゾートの中で長期滞在に向くのは、どこでしょうか?
ギリ・アイル島が超穴場でオススメ!
ランカウイでもシアヌークビルでもありません。もっと上質な楽園ビーチがあります!それが、上記トピックでも紹介したギリ・アイル島です。
バリ島からフェリーで訪れるこの島、バリ島の知名度とは打って変わってほとんど日本人には知られておらず、でも充分に美しい海があります。
長期滞在では宿の安さが重要ですが、ギリ・アイル島はその点でも超S級!一棟独占できる小ぎれいなコテージが、なんと700円くらいから見つかります!2人でもこの料金で泊まれ、エアコンとWi-Fiも付くでしょう。
車が走らない小さな島はとてものどかで、緑がいっぱい。美しいターコイズ色のビーチと緑の小道を行ったり来たりするだけで、日々の疲れはどこかに吹き飛んでしまいます。・・・日本に帰ってこれなくなりますね(笑)
スーパーマーケットや商店はあり、生活必需品は一通りそろいます。外食も安いですが、スーパーで果物やパンを買ってくるのも良いでしょう。
これだけ条件の良い楽園は、ちょっと他には見当たらないです!
東南アジアの現代の楽園はシアヌークビル。
長期滞在用のビーチリゾート地と言えば、長らくマレーシアのランカウイ島が定番でした。タイのビーチよりも宿代や物価が安く、静かなことがウケていました。
ランカウイ島は今でも概ねそのテイストを保ち続けていますが、カンボジアのシアヌークビルがさらにまったりと、さらに安く滞在できるようになったため、楽園の座はシアヌークビルのものです。ウッディな作りのバンガローやレストランが多く、日本人バックパッカーの心は安らぐでしょう。
レストランでもビールが50円で飲めるというのは驚きですが、飲みすぎないようにご注意を!
ナチュラルさを求めないなら、沖縄の那覇がスゴい!
ビーチリゾートなのに物価が安い沖縄。それを最も象徴するのが、那覇のゲストハウスでしょう。ものすごく設備が整っているにもかかわらず、1泊1,000円を切るような安宿がいくつもあります!1,200円程度の宿も、長期割引だと1カ月間25,000円くらいまで値下げされるので、やはり1泊1,000円を切ります。
お弁当など250円くらいで買える店があり、外食もローカル向けの店を発掘すれば350円くらいで済ませられます。ゲストハウスですからもちろん自炊も可能です。
那覇のこうしたゲストハウスは、ややチャラチャラした若者が多い傾向にありますが、地方に赴くナチュラル系バックパッカーもハブとして1泊2泊利用することがあるので、いつも誰かしらそういう仲間が見つかるでしょう。
地方のゲストハウスの住み込みスタッフは感動体験になる!
沖縄でも、那覇を離れると1泊2,000円を下回らなくなってきます。長期割引があっても1カ月5万円くらいで、やや重たいですね。それでも沖縄の田舎の雰囲気が大好き!という場合には、奥の手があります。
ゲストハウスでは大抵、住み込みスタッフを募集しています。これ、お給料は出ないか、出ても月給1~2万円程度なのですが、その代わりドミトリーベッドがタダになるのです!それなら滞在費はかかりません♪
仕事はあまり大変ではなく、自炊用の食材が支給され、週に2日程度は休みももらえ、毎日バックパッカーたちと楽しくおしゃべりができて・・・と、何気にお得なパッケージ。感動してヤミツキになる人は多いです!
海外のゲストハウスでは、近年日本人が減ってきましたが、沖縄なら日本人が大勢いますし、ナチュラルで人なつこい人が多く、交流が楽しいのも魅力的です。
沖縄のゲストハウスはホテル予約サイトに載ってない??
今の時代、東南アジアや発展途上国のゲストハウスもほとんどがフリーWi-Fiを備えており、それによりブッキングドットコムなどの予約サイトにも加盟しています。ホテル予約サイトを通じて予約するのがすっかり当たり前になりました。
しかし、沖縄の場合、ホテル予約サイトには加盟していないゲストハウスがちらほらり・・・。手数料分を値上げするのが嫌なのでしょうか、自分のホームページではネット予約を受け付けても、ホテル予約サイトには加盟しないのです。宿泊費の安いゲストハウスほどこの傾向があります。
そのため、沖縄で格安のゲストハウスに泊まろうと思うなら、ホテル予約サイトを覗くだけでなく、違う探し方もする必要があります。「宮古島 ゲストハウス」などと検索すると、宮古島のゲストハウスを全部調べて情報をまとめている人のブログに当たったりします。各ゲストハウスの公式サイトにHITすることもあります。
こうして丹念に探すことで、より安く宿泊ができるでしょう。
こうしたゲストハウスは、人情味が強い傾向にありますよ♪
まとめ
いかがでしたか?
バックパッカー得意の知性を使って、まずは世界各地の物価感を頭に入れましょう。基本的に先進国は物価が高いので、バックパッカーのまったり滞在には向いていません。たとえばセントーサ島などは東南アジアの立地の行きやすいところにありますが、先進国物価なのでバックパッカー向きではないですね。
発展途上国であれば、たとえパックツアー旅行者たちが1泊5,000円、1万円で泊まっているとしても、探せば1,000円以下の安宿もあるというわけです。たとえば、バリ島のビーチエリアに400円の安宿があることを知っている日本人はほとんどいませんね(笑)でも、あるのです。
また、沖縄は意外と総合力が高く、雰囲気的にもバックパッカーにオススメです。宿代・物価は東南アジアよりも高いですが、航空券代が1万円程度で済みますから、旅費の総額はそんなに変わらないでしょう。そして、お金では買えない風情と人情があります。