意外と専門用語が多く、高齢者でなくとも面食らってしまう介護分野です。
デイサービスに近いものとして、デイケアという介護施設があります。同じように日帰りで利用するものだということは察せられますが、一体どのようなことをする、どのような役割の施設なのでしょうか?
デイケアとは?リハビリや医療に特化した日帰り介護施設。
デイケアは、通所リハビリテーションとも呼ばれます。
「医療やリハビリに特化した施設」と解説されますが、その実情としてはリハビリに特化した施設、というイメージを持つのがよいです。
医師の見守りや看護師のメディカルチェック、そして理学療法士などの指導のもと、本格的なリハビリテーションを行います。リハビリの際に何かあれば、医師が診療をします。
リハビリ以外にも、入浴、排泄介助、介護リフォームや介護用具のアドバイス、そして食事やレクリエーションなども行われています。
入院中に行っていたリハビリを継続したい利用者が多い。
実情としてデイケアは、入院中に行っていたリハビリを退院後も継続したい、という病後患者の利用が多くなっています。介護が必要になってきた人が通う、というのはデイサービスのほうが多いです。
デイケアを利用するには手間がかかる。
デイケアを利用したい場合、健康診断を受け、「診療情報提供書」や「健康診断書」を作成してもらう必要があります。すると手間と費用がかかり、少し煩わしさを感じることもありそうです。
また、要支援または要介護認定を受けており、65歳以上であることも利用条件になります。
特例として、特定疾患を抱えている場合は64歳以下でも利用が可能です。
デイケアの利用料金は?1回1,000円程度。
デイケアの利用料金は、介護保険の適用制限範囲ならば意外なほどに安価です。
1回あたり1,000円程度になります。料金は要介護度の段階によって変わり、また地域や施設の規模などによっても変わってきます。
要支援の人の場合、「1回いくら」ではなく「1か月あたりいくら」という換算になり、要支援1と2で金額が大きく異なります。
要支援1で1割負担なら、1か月あたり2,000円弱。
要支援2で1割負担なら、1か月あたり4,000円弱、といったところです。
「熱心にリハビリをしたい」という人にデイケアは向きます。
料金は思いのほか安く、介護保険の恩恵を受けながら存分に体を動かすことが出来ますね。