アパート一棟投資を成功させるには、立地も重要。
ただ土地を持っているというだけでは、アパート一棟投資で高い収益は上げられません。やはり、入居者が多く集まるだけの好立地である必要があります。
駅から近いことが最重要。徒歩10分圏内が理想。
アパートにおける好立地の条件で最も重要なのは、駅からの距離です。近いほど入居者は集まりやすく、「徒歩10分」が大きな分岐点になります。
土地を持っているが駅から徒歩20分は掛かる…という場合には、アパート経営よりもトランクルーム(貸し倉庫)経営のほうが適していると言えます。
大学、専門学校などが近いことも有力。
駅チカの次に有力なのが、大学や専門学校に近い場所です。高校ではだめです。一人暮らしのニーズが高い必要があります。
大企業の地方支社が近い場合も、単身赴任やシングル会社員の入居ニーズが高く見込めます。駅から遠くても、高い入居率を維持できる見込みがあるのです。
ファミリー向けよりも単身者向けアパートが有利。
アパートの中には、3ⅬⅮK程度のファミリー向けのものと、1DK、ワンルームなどの単身者向けのものに大別できます。不動産投資においてはどちらが良いのでしょうか?
マンションでも同様ですが、単身者向け物件のほうが収益性が高く、成功率が高いです。
単身者向けアパートのほうがニーズが高い。
まず第一の理由として、単身者向けアパートのほうがファミリー向けアパートよりもニーズが高いのです。ファミリー層は、住居が欲しいと思ったとき、購入をすることが多くなります。購入のほうが月額の支払いが安くなるからです。
一方単身者層は、住居が欲しい時、もっぱら賃貸を利用します。単身者にとって、一人住まいが終の棲家になることはまず無いため、購入に踏み切ることはまずありません。こうしたニーズの違いから、入居率は圧倒的に単身者向けのほうが安定します。
単身者向けアパートのほうがコストパフォーマンスが良い。
第二の理由として、ファミリー向けの大きな物件はコストパフォーマンスが悪くなりがちです。ファミリー向け物件を建てるには、単身者向け物件の2倍以上の費用がかかりますが、賃貸に出したときの家賃は、単身者向けの2倍にはならないのです。単身者向けアパートのほうが、投資家側としてはコストパフォーマンスが良いのです。
単身者向けアパートのほうがリフォーム費用が安くなる。
第三の理由として、リフォーム費(修繕費)の違いが挙げられます。
単身者向けアパートもファミリー向けアパートも劣化の進度は同じようなものに見えますが、意外と両者には差があるのです。
なぜなら、単身者はキッチンも浴室もトイレも、ファミリーに比べて利用が少ないからです。キッチンにはあまり立ちませんし、人数が少ない分浴室もトイレも使用回数が少ないです。使用が少なければ故障は少なく、劣化の進みも遅くなります。
また、単身者向けのそれらの設備のほうが、安くなります。