アパート経営。築30年で建て替えは必要か?【不動産投資】
- acousticlife111
- 2023年6月16日
- 読了時間: 3分

アパート経営を始めて30年も経ってくると、心もとなくなってくるものです。
「そろそろ建て替えなくては」と業務提携している管理業者に言われたり、不動産投資を知っている人たちにせっつかれたりするでしょう。
「木造家屋は30年が寿命」なんて言葉もよく耳にします。
築30年の前後で、やはり建て替えが必須なのでしょうか?
「木造家屋の寿命が30年」は今や昔の話!
「木造家屋の寿命は30年」と、不動産投資の業界だけでなくあちこちで言われていますが、その言葉を鵜呑みにする必要はありません。
木造家屋の寿命が30年足らずだったのは、あくまで昔の話です。
日本の家族の品質はどんどん向上しており、昔と同じままではありません。
今、築30年と言えば、1990年代に入ってから建てられた物件になります。
70年代、80年代の不動産乱発の時期を過ぎ、90年代はマンションもアパートも建物の設備も性能も成熟しました。内壁に白い壁紙を貼ることが当たり前になり、経年劣化が生じればたびたび張り替えがなされます。
こんなことから、築30年のアパートは、そう古さを感じさせていないはずです。
法定耐用年数22年に振り回されるべからず!
「木造建築の法定耐用年数は22年なんだから建て替えるべき」などと小難しいことを言われても、振り回されるべきでありません。
法定耐用年数とは建物の寿命のことではなく、あくまで減価償却の年数のことです。
アパートで賃貸経営を続けていくにあたって、「法定耐用年数22年」という数字はほとんと関係がありません。
建て替えは、実際の建物の様子を見て決めるべき。
本題の「建て替えるべきか否か」ですが、それは築年数ではなく、実際のあなたの物件の様子を見て決めるべきです。
まだあまり古さを感じない
高い入居率を保てている
というのであれば、建て替えは必要ないと言えます。
古さを感じるのが外壁だけなら、外壁だけリフォームが良い。
風雨に打たれ続ける外壁は、古さが表れやすいです。それを見てげんなりして「建て替えようかな」と決断する人も多いようですが、古びているのが外壁だけであり、内装設備がそうでもないなら、建て替えは極端すぎます。
外壁だけをリフォームしたり、洗浄すれば充分でしょう。
外壁のリフォームだけなら、300万円、場合によっては200万円で済みます。
90年代の物件なら、水回りのリフォームまだ必要性は低そうです。
いかがでしたか?
アパートの建て替えは築何年で必要か?その答えは、ケース差が非常に大きいと言えます。
競争の激しい都心のアパートの場合、築30年程度でもう建て替えが必要、と強く感じられることもあるでしょう。
あまり競合のない物件の場合、まだ建て替えの必要はないかもしれません。