流行は常に移り変わります。徐々に移り変わっています。
それは住まいについても同じこと。賃貸アパート経営の不動産投資を行うなら、これからの時代のニーズをしっかり満たした物件を建てることが大切です。
女性に人気のアパートには男性も入る。男性に人気のアパートには女性は入らない。
アパートに限らず、不動産を扱ううえで絶対に押さえておくべきポイントがこれ。
「女性向けに建てられた物件は男性も入居するが、男性向けに建てられた物件は女性は躊躇しやすい」ということです。
たとえば女性は防犯性能を重視します。モニターホン付きのワンルームを喜びます。男性はモニターホンなどあまり気にしませんが、モニターホン付きの物件を敬遠はしません。
男性は黒い外観のマンションなど好みます。しかし女性はあまりにも殺伐としたマンションは敬遠することが多いです。
このように、男性向けの物件を建ててしまうと男性層しか入らなくなってしまいます。女性向けの物件を建てたほうがパイが多くなります。
女性に人気なアパートはどのような設備?
では具体的に、女性に人気のアパート設備とはどのようなものでしょうか。
風呂とトイレが別である
デザイナーズアパートやそれに類したおしゃれな外観
モニターホンが付いていて来訪者の顔が見える
その他防犯機能が充実している
ウォークインクローゼット付きで収納力が高い
キッチン機能が充実。コンロが3つ口あるなど
防音性能が高く、隣の(隣に)生活音が響かない。彼氏を気兼ねなく泊められる
ざっとこのような特徴が考えられます。他にもまだまだあるでしょう。
清潔観念はとても重要!
上に挙げた特徴の中でも最も重要視すべきは、「風呂とトイレが別」であることです。
男性は浴室の中にトイレがある3点ユニットの仕様でもあまり気にしませんが、女性はやはり、浴室の中にトイレがあるのは嫌なものです。かなり高い確率で、女性は風呂とトイレが別の物件を選びます。
こうした清潔観念は男性にも飛び火してきており、若い男性ほどトイレ付き浴室を嫌います。
これからアパートやマンションを建てるなら、絶対に風呂とトイレは別にすべきです。
プライバシーへの配慮もとても重要。
女性は、プライバシーをとても気にします。
新聞屋の勧誘など来たとき、部屋着姿で玄関に出たくはないのです。モニターホンがあれば、家の中にいながら断ることが出来ます。
他にも、「音が隣人につつぬけ」という状況をとても嫌います。防音性能にこだわりましょう。
1階の部屋は女性に敬遠される、というのは有名な話でしょう。1階を造らないというのは無理な話ですから、1階でも近隣から中が見えないような建物構造にするなどの配慮を施すとよいです。
いかがでしたか?
マイホームを選ぶ際も、ほとんどの家庭では「妻の好み」が尊重されます。それはご存じでしょう。
であれば、ワンルームのアパートやマンションを建てる際に、女性の好まれる物件をデザインするのが賢明です。
そして30年後、仮にその時代の女性の好みが移り変わってしまっていても、男性たちは気にせずあなたの物件に入居してくれるでしょう。