こいしのうた
川原の隅っこ 目立たないように
ひっそり咲いている タンポポの陰で
いつも見てたんだ ひらひらと飛ぶちょうちょ
飛ぶってどんなだろう?
空ってどんなとこだろう?
手を伸ばしたくても その手すら持っていない
あたしは小石
地球の隅っこ 気づかないように
ゆったりゆれている 千年の樹に抱かれ
いつも見てたんだ 颯爽と駆けてゆくboy
走るってどんなだろう?
足ってどんなふうだろう?
追いかけふれたくても 立つ足すら持っていない
あたしは小石
生きるってどんなだろう?
歌うってどんなだろう?
身体ってどんなものだろう?
愛ってどんなものだろう?
手を伸ばしたくても その手すら持ってない
追いかけてみたくても 立つ足すら持ってない
抱きしめてみたかった
抱きしめられたかった
それが叶ったあたしは恋師
それが叶ったあたしは小石