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【永久保存版】カメラ・写真の専門用語を徹底解説大辞典!


【永久保存版】カメラ・写真の専門用語を徹底解説大辞典!

入り口は広く、そして奥の深いカメラの世界。今や写真を撮ること自体はとても簡単ですが、でも細かく突き詰めていくと、知らない言葉や難しい概念がたくさんありますよね。

中級者になって、色んなカメラ愛好者と話をしたり、カメラの情報メディアを読んでいたりしても、曖昧なままスルーしてしまっている単語がたくさんあったりしませんか?


そこでこの記事では、カメラや写真にまつわる専門用語を徹底解説していきます!わからないことがあったときにすぐに呼び出せるよう、ぜひブックマークに登録しておいてくださいね。



1.写真撮影に関する専門用語。


まずは、写真撮影に関する主要な専門用語を解説します。


(1)シャッタースピードとは?

シャッタースピードとは、シャッターを切る際のまばたきの速さのことを指します。が、カメラにおいてシャッタースピードは、速度よりもイメージセンサーが取り込む光の量を左右する値として捉えられている感が強いです。シャッタースピードを下げても光量が足りない場合は、絞り値(F値)を下げたり(0に近づける)、ISO感度を上げることでカバーします。

シャッタースピードが速いと、動きの速い被写体もピタっと止まって写ります。シャッタースピードが遅いと、被写体がブレて、勢いよく動いてる感じを表現できます。


(2)露出とは?

露出とは、写真の明るさを決める数値のことを言います。0が標準値で、+と-にそれぞれ0.3刻みでカウントされ、3.0か5.0まで調整できるのが一般的です。

基本的に、オートモードにしていればカメラが勝手に調整してくれます。が、あなたの好みがその明るさと異なる場合は、自分で露出値を調整しましょう。自分で露出値を調整することを「露出補正」といいます。

なお、オートモード以外の「P」「S」「A」「M」などといった手動調整モードのことを、総称で「露出モード」といいます。ちょっとややこしいですね。


(3)絞りとは?F値とは?

絞りとは、レンズの働きの一部で、目の瞳孔のようなものです。瞳孔のように開いたりすぼんだりすることで、イメージセンサーの取り込む光量を調節します。絞り値は「F2.0」などと表現されるため、「F値」とも呼ばれます。

この数値を小さくすると、より多くの光を取り込め、これを「絞りを開く」と表現します。数値を大きくすると、光の量が少なくなり、これを「絞る」と表現します。

絞り値(F値)は、写真のボケ味を大きく左右します。豊かにボカしたいときは絞り値(F値)を小さくし、逆に手前から奥まですべてにピントがあった写真にしたいときは絞り値(F値)を大きくします。


(4)ISO感度とは?

ISO感度とは、カメラが光を捉える能力を表す値です。

ISO感度の値を上げると、暗い場所や夜でも写真を明るく写すことができます。

フラッシュとの違いは、フラッシュが光の当たる一部分(そして一定距離)だけを明るく写すのに対して、ISO感度の値を上げると写真全体・画面全体が明るくなります。

写真を明るくするだけでなく、ピンボケを防いで(軽減して)くれます。

しかし、ISO感度の値を上げすぎると写真がざらついてしまうので、たくさん上げれば良いというものでもありません。一般的に、明るい屋外ではISO100~200、夜景でもISO1000~1600くらいが適正値と言われています。


(5)ホワイトバランスとは?

ホワイトバランスとは、どんな光源の下でも白いものを白く描写するように色を調節する機能です。「太陽光」「曇天」「蛍光灯」「白熱灯」といった光のフィルターをかぶせるようなものです。

明るさ・白さを調整することから、(2)の露出と混同しやすいですね。

ホワイトバランスを自動調整する機能のことは、オートホワイトバランス(AWB)といいます。


(6)マクロ機能とは?

マクロ機能とは、近接撮影のことをいいます。

被写体にギリギリまで近付いて撮ることをマクロ撮影といいますが、多くのカメラは近接距離に30センチ程度の制限があり、それを特殊なモードを用いてより近接して撮れるようにするシステムをマクロ機能と呼ぶのが、近年の主流でしょうか。

または、近接限界距離は変わらないけれど近接撮影に適した調整にするシステムのことを

マクロ機能もしくはマクロモードといいます。


(7)HDRとは?

HDRとは、ハイダイナミックレンジ(High-dynamic-range rendering )の略です。

明るい写真、標準の写真、暗い写真の3パターンを一度に撮り、それを瞬時に自動合成することでダイナミックレンジの広い写真に仕上げる機能です。逆光での撮影や風景写真に効果的です。

一般的に、HDR機能を作動させるかどうかはその都度撮影者が指示を出さなければいけません。


(8)パノラマ撮影機能とは?

パノラマ撮影機能とは、横に長い大迫力の写真を撮る機能をいいますが、昔と今とでは概念が異なります。昔は、超広角に、かつ細長い写真にすることで広い範囲を収めることをいいました。近年では主に、カメラを水平移動しながら何枚も連続撮影し、それをカメラが自動で一枚の横長写真に仕上げる機能をいいます。



2.カメラの機能に関する専門用語。


続いて、カメラの機能・性能に関する主要な専門用語を解説します。


(1)手ぶれ補正機能とは?

手ぶれ補正機能とは、撮影の際の手ぶれによるピンボケを軽減するものです。

カメラボディ側での手ぶれ補正とレンズ側での手ぶれ補正、2種類があります。補正力としては両者にあまり大差ありませんが、レンズ側の場合、そのレンズが手ぶれ補正機能を持っていないと補正ができません。また、手ぶれ補正機能を持ったレンズは高額な傾向にあります。そのため、ボディ側での手ぶれ補正機能のほうが利便性が高いと言えます。

日本でシェア率1位2位のCANONキヤノン、Nikonニコンはいずれもレンズ側手ぶれ補正の形式をとっているので、カメラ選びの際はご注意を。

また、手ぶれ補正機能はあくまで補正、つまり「軽減」をするだけで、完全に防止するわけではないので理解しておきましょう。まずはしっかり脇を固めて撮ることが大切です。


(2)イメージセンサーとは?撮像素子とは?センサーとは?

イメージセンサーとは、レンズの奥にある最も重要なパーツの1つで、フィルムカメラのフィルムに相当する役割を担っています。撮像素子、センサーとも呼ばれます。

デジタルカメラは一般的に、イメージセンサーが大きいほど高画質になり、「35mmフルサイズ」が、一般的なカメラとしては最も大きいサイズ。次いで「APS-C」となります。

とはいえ、センサーサイズにこだわりすぎるのもあまり良いこととは言えません。


(3)画像エンジンとは?

画像エンジンとは、(2)のイメージセンサーがキャッチした風景をデジタルデータに変換するパーツで、イメージセンサーと並んで重要な役割を担います。

CANONキヤノンのDIGICなどが有名ですね。

イメージセンサーと混同している人が多いかもしれませんが、これらは別のパーツで、別の働きです。

画像エンジンが優秀なほど、処理速度が速く撮ったあとの待ち時間が短くなり、これは動画の撮影能力にも影響します。また、各社の色味の特徴(CANONキヤノンは肌色が鮮やか、など)は、主に画像エンジンによって為されています。


(4)RAW撮影とは?

RAWは「ロウ」と読みます。RAW撮影とは、圧縮しない生のままの画像データで保存する機能をいいます。RAWに対比する言葉がJPEGですね。

「RAWのほうが画質が良い」とよく言われますが、それはあまり正確ではなく、「RAWのほうが画質調整の自由度が高い」ということです。しかし初心者には扱うのが難しいですし、データ容量が莫大という難点もあります。


(5)連写機能とは?

シャッターを長押しすることで、その間ずっと連続して撮影し続ける機能をいいます。

カメラによって、連写の速度や枚数にはけっこう大きな差があります。スポーツシーンなどを映画のコマ割りなみに細かく連写したいなら、「連写に強い」と謳っている機種を選んだほうが良いです。


(6)自分撮り機能とは?

自分撮り機能とは一般的に、液晶モニターが180度回転して撮影者の姿を見ながら撮れる機能のことをいいます。さらには、自撮りモードにすると自動的にセルフタイマーが作動する機能や、表示が鏡像になる機能、美肌エフェクトが作動するなど、各社によって様々な付加機能があります。


(7)チルトとは?

チルトとは、液晶モニターが上下に可動する機構をいいます。厳密に言えば、上方向だけに動くもの、下方向だけに動くものもあり、180度動いて自撮りに対応するものと、そうでないものがあります。自撮り機能を重視しているなら、180度回転するのかしっかりチェックしましょう。


(8)バリアングルとは?

バリアングルとは、やはり自由自在に可動できる液晶モニターのことをいいます。チルト液晶が上下方向だけであるのに対して、バリアングルは左右にも角度を変えられます。チルト液晶以上に、様々なアングルでの撮影が行いやすくなります。

必ずしも自撮りに必須な180度回転を保証するものではありません。自撮りを重視するなら、180度回転するかどうかしっかりチェックしましょう。


(9)AF自動追尾機能とは?

AF自動追尾機能とは、指定した被写体をどこまでも追いかけてフォーカスし続ける機能をいいます。スポーツや動き回る子供の撮影に力を発揮しますが、追尾機能が上手く作動しないことも少なくはないので、普段はAF自動追尾機能はオフにしておいたほうが良いでしょう。


(10)Wi-Fi機能とは?

カメラにおけるWi-Fi機能とは、無線LANのシステムを活用して、カメラとスマートホン、またはカメラとパソコンをワイヤレスで連携させることをいいます。

一般的なのは、撮った写真をすぐにスマートホンに転送して、インスタグラムなどSNSにアップする活用法です。


(11)Wi-Fi Direct対応とは?

Wi-Fi Direct対応とは、Wi-Fi対応機器同士(カメラとスマホ、など)を直接連携させるための規格です。カメラの場合、ダイレクトで連携するのはもっぱらスマートホンで、スマートホンに撮った写真をすぐに転送できるだけでなく、スマートホンをシャッターボタン代わりにリモート撮影することなども出来ます。


(12)NFCとは?

NFCとは、おサイフケータイでよく聞く言葉ですが、カメラとスマートホンを自動接続させる際にもよく活用されている、近距離無線通信の規格の1つです。

NFC機能で写真を転送させるのではなく、NFCはカメラとスマートホンを連携状態にするための機能にすぎません。


(13)顔認識機能とは?

顔認識機能とは、カメラを構えたときに、被写体の中から人の顔を検出して、そこに自動的にピントを合わせてくれる技術をいいます。人物写真のピンボケを防いでくれるわけです。

さらに、ピントを合わせだけでなく、肌の明るさや色合いまでをも自動調整してくれる機種もあります。


(14)タイムラプス機能とは?

タイムラプス機能とは、連写よりもゆるやかな間隔で連続撮影した写真をつなぎ合わせて、倍速のような動画を自動作成してくれる機能をいいます。長時間の場面の変化を短時間で表現できるため、情報サイトのものづくりのハウツー動画などでよく活用されています。

「タイムプラス」ではなく「タイムラプス」ですから、お間違えなく!


(15)USB充電とは?USB給電とは?

USB充電機能とは、スマートホンのように、USBケーブルからカメラ本体を直接充電できる機能をいいます。ほとんどのカメラは、バッテリーを取り外して充電器に装着して、コンセントから充電しなければなりませんが、この機能を持つカメラなら、本体をUSBケーブルにつなぐだけで、コンセントからもパソコンからも、モバイルバッテリーからも充電が可能です。また、バッテリーを取り出さなくて済むので、撮影の際に「あ、バッテリーが入ってない!」という惨事を防げます。

メーカーの仕様ぺージでは、「USB給電」と表示されるのが一般的です。


(16)GPS機能とは?

カメラにおけるGPS機能とは、撮影した場所の位置情報が写真(のファイルの内部)に記録される機能をいいます。アウトドア用のデジカメを中心に、ハイエンド機種に搭載されることが多いです。


(17)タッチパネルとは?

ご存じタッチパネルとは、カメラの液晶においても指での直接操作を可能にする機能です。各種設定を行いやすいだけでなく、撮影時のピント合わせも被写体をタッチするだけで出来るものが主流で、さらにシャッターもタッチパネルで切れるものがあります。


(18)PictBridgeとは?

PictBridgeとは、カメラとプリンターを直接接続して印刷できる規格のことをいいます。つまり、パソコンを介さなくても、パソコンを持っていなくてもプリントアウトが出来るということです。

基本的に、現行のデジタルカメラはすべてUSB接続でのPictBridgeに対応しており、さらにはWi-Fiを使ってワイヤレスでプリントを指示できるカメラもあります。


(19)フィンダーとは?

ファインダーとは、レンズが写した風景を視認するための「のぞき窓」のことです。

コンパクトデジカメの多くやスマートホンには搭載されいないので、あまりピンとこない人も多いかもしれませんが、ファインダーがあることで撮影はとてもスムーズになります。

液晶モニターは日中屋外の強い太陽光で真っ白になってしまいますが、ファインダーなら快適な視野を保てるのです。

光学ファインダーと電子ファンダーの二種があり、従来は光学ファインダーのほうが高性能と言われていましたが、近年では電子ファインダーのほうが優秀になってきています。


(20)光学ズームとは?

光学ズームとは、レンズの力でズームアップをする機能をいいます。これに対するのがデジタルズームで、デジタルズームの場合はデジタルでトリミング処理をするだけなので、倍率を上げれば上げるほど画像が荒くなってしまうのです。

光学ズームは画像ファイルの鮮明さを保てるので、光学ズームのほうが断然、画質が良いです。ただし、10倍を大きく超えるような光学ズームは、今度は手ぶれを起こしやすくなっていまい、写真がブレてしまいやすくなります。

昔は「ズーム5倍!(ただしデジタルズーム)」といったものが多くてまぎらわしかったですが、今はほとんどが光学ズームの性能を一番に表示していますし、光学ズームの機能を搭載しています。


(21)画素数とは?

画素数とは、イメージセンサーに含まれている画素の総数をいいます。

イメージセンサーの大きさとは必ずしも比例しません。

「画素数が多い=高画質」と思ってしまっている人が多いのですが、それはあまり正しくありません。というのも、パソコンで眺めたりSNSにアップする程度の利用法なら、800万画素を超えるとデメリットも多くなってきます。パソコンのモニターは200万画素くらいしか表示できないため、それ以上画素数があってもほとんど無駄になってしまうのです。


(22)防塵・防滴仕様とは?

防塵・防滴仕様とは、砂ぼこりや水しぶきに強いボディ加工をいいます。ほとんどのカメラはこうした加工がなされておらず、だから砂ぼこりや水しぶきに弱いのです。

エントリーモデルから防塵・防滴仕様が施されているのはPENTAXペンタックスくらいで、故障に強いカメラが欲しいならこのメーカーを中心に探すと良いでしょう。


(23)防水仕様とは?

防水仕様とは、防滴よりもさらに水に強い仕様をいいます。水の中にざぶっと浸けても大丈夫で、多くは水深10m以上の水深耐性まで併せ持ちます。

基本的に、防水カメラやアウトドアに特化した機種にしか施されていません。ただし、別売りのプロテクターを装着することで防水になる機種もあります。



3.イメージセンサーの専門用語


次は、カメラの中でも最も重要なパーツであるイメージセンサーに関する主要な専門用語を解説します。


(1)CMOSとは?

CMOSとは、主要2種のイメージセンサー規格の1つです。「シーモス」と読みます。

昔はCCDよりも低性能と言われていましたが、現在ではCMOSのほうが高性能になったというのが専門家の一般見解です。高感度撮影にも、動画にも連写にも強いことから、現在では主流のイメージセンサー規格となっています。


(2)CCDとは?

CCDとは、主要2種のイメージサンサー規格の1つです。昔は大半のデジタルカメラに採用されていましたが、高感度撮影に向かないこと、動画や連写の機能が強くないことから、現在では低価格なコンパクトデジカメ用のイメージセンサーという立ち位置です。


(3)MOSとは?

MOSとは、Panasonicパナソニックが独自で開発しているイメージセンサーの形式です。PanasonicパナソニックやLEICAライカのカメラに主に採用されています。4K動画撮影にも先駆けて対応し、CMOSセンサーとほとんど互角の性能を持つと言われています。


(4)35mmフルサイズとは?

35mmフルサイズとは、一般向けカメラのセンサーサイズの中では最も大きく、最も高性能な規格です。単純に「フルサイズ」と呼ばれることもあります。

一眼レフカメラの一部やミラーレス一眼カメラのハイエンドモデルに採用されています。


(5)APS-Cとは?

APS-Cとは、フルサイズより一回り小さなセンサーサイズの規格です。フルサイズの半分の面積しかありませんが、画質としては「必要充分」と考えられており、多くの一眼レフカメラや高級ミラーレス一眼カメラに採用されています。


(6)フォーサーズ

APS-Cよりもさらに一回り小さなセンサーサイズの規格です。

OLYMPUSオリンパスとPanasonicパナソニックが共同開発した規格であるため、主にこの2社、そしてLEICAライカのカメラに採用されています。ミラーレス一眼カメラを小型化できるのがメリットですが、その反面画質はやや落ちます。


(7)1型とは?

1型とは、フォーサーズよりもさらに一回り小さなセンサーサイズの規格です。「1インチ型」とも呼ばれます。

コンパクトデジカメのハイエンドモデルに主に採用されており、コンパクトデジカメとしてはほぼ最高品質のイメージセンサーと考えてよいです。このサイズなら、コンパクトデジカメでもボケ味のある写真が期待できます。


(8)1/1.7型とは?

1/1.7型とは、1型よりもさらに一回り小さなセンサーサイズの規格です。1型が登場するまではコンパクトデジカメのハイエンドモデルの定番でしたが、現在ではほとんど使われていません。


(9)1/2.3型とは?

1/2.3型とは、中価格帯のコンパクトデジカメで主流のセンサーサイズの規格です。

イメージセンサーの部品が小さいため、超薄型や超軽量、高倍率ズームカメラなどを作りやすいですが、しかし画質の面では劣ってしまいます。


(10)中判サイズとは?

中判サイズとは、35mmフルサイズよりもさらに大きく高性能なセンサーサイズの規格です。「中」判でも最大なのです。

特殊用途のカメラへの採用がもっぱらで、一般的なカメラにはハイエンドクラス含めてほとんどお目に掛かれません。性能が高く生産数が少ないぶん、価格もものすごい高額です。



4.その他のカメラ専門用語。


最後に、出来れば覚えておきたい専門用語を各カテゴリーから集めて解説します。


(1)赤目現象とは?

赤目現象とは、人物や動物の目が赤く写ってしまう現象をいいます。が、もっぱらフラッシュを使った撮影で起こるものなので、一眼カメラやミラーレス一眼カメラを使っている際にはあまり起こらないでしょう。「あ、懐かしい!」と感じた人も多いかもしれません。

コンパクトデジカメはフラッシュを使って撮る機会も多いので赤目現象が無視できませんが、近年のカメラには「赤目軽減モード」というこの赤目現象を軽減させる機能があるので、カメラ任せで容易に防げるでしょう。


(2)パンフォーカスとは?

パンフォーカスとは、近くから遠くまで、写真に写るものすべてにピントを合わせる技法をいいます。「写ルンです」や昔の安いフィルムカメラ、スマートホンなどで撮ると、自動的にパンフォーカスで写ります。

一眼レフなどレンズの大きなカメラだと、パンフォーカスでの撮影がしにくくなるので要注意。その場合、絞り値(F値)を大きくすることでキレイなパンフォーカスを得やすくなります。

一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを使うようになったなら、これはぜひ覚えておきましょう。


(3)逆光とは?

逆光とは、被写体の後ろから太陽などの大きな光源が当たっていることをいいます。

人間の目は逆光にも順応して、それなりに人の顔などを視認できるので気づきにくいのですが、カメラは逆光に弱く、逆光の状態でシャッターを押すと人の顔や被写体が真っ黒になってしまいます。違う方向からカメラを構えるか、または被写体の位置を変えましょう。

ただし、逆光の光の加減をうまく利用することで、アーティスティックな写真を撮ることもできます。


(4)色合いとは?色味とは?色相とは?

カメラにおいて色合いとは、その写真の色の個性のことをいいます。色の濃さ(彩度)や色の明るさ(明度)とは異なるベクトルのものです。色味、色相ともいいます。

色合いは、撮ったあとに画像補正ソフトなどで自分で調整することができますが、実は各メーカーが最初から強めに調整している色合い・色味の特徴というものがあります。

CANONキヤノンは肌の色を鮮やかに表現し、Nikonニコンは全体的に落ち着いた、控えめな(地味な?)色味です。PENTAXペンタックスは木々などの緑をとても美しく表現するのが持ち味で、富士フィルムは全体的にやや鮮やかな色味付けをします。


(5)アウトフォーカスとは?

アウトフォーカスとは、「ボカし」「ボケ味を作ること」をいいます。背景をボカしたり、またはメインの被写体の手前にあるものをボカすこともあり、どのようなボカし方についてもアウトフォーカスと呼びます。撮影ミスでピンボケしてしまったもののことはアウトフォーカスとは言いません。

アウトフォーカスの対義語がパンフォーカスです。


(6)アスペクト比とは?

アスペクト比とは、写真の縦横比のことをいいます。カメラで一般的なアスペクト比は3:2ですが、スマートホンの登場や16:9比率のテレビ、パソコンモニターなどの登場により、カメラ内で選択できるアスペクト比は増えてきました。3:2だけでなく、16:9や4:3など。さらに近年は、インスタグラムの影響で1:1のアスペクト比も一般化してきました。


(7)フレアとは?ハレーションとは?

フレアとは、太陽光などの非常に強い光にレンズを向けたときに起こる、写真全体のにじみ、白みのことを言います。ハレーションともいいます。

高価なカメラやレンズほどフレアは防げるので、一般的にはミスショットや写りの悪い状態を指す言葉ですが、しかしフレアによって写真が芸術的に、感動的になることも多々あります。ノスタルジックな雰囲気になりやすいです。


(8)ゴーストとは?

ゴーストとは、フレアに近いもので、光の写り込みが輪郭のはっきりした玉状のものをいいます。桜を撮るときなど、見上げて太陽光が入るとよく写り込むので、経験したことのある人は多いでしょう。光のプリズムのことです。

ゴーストも上手く配置することで、写真を効果的に彩ってくれます。


(9)フリッカー現象とは?

フリッカー現象とは、蛍光灯の下で撮影するときに発生してしまう色の変化のことをいいます。

テレビ画面やパソコンモニターを動画に撮っていると、画面が波打ったり点滅したりするのを見たことがありませんか?これは、蛍光灯やテレビなどが実は高速で点滅を繰り返しているからで、写真でも連写などで複数枚を同時に撮ることで、蛍光灯の明るさの変化による色(明るさ)の異なる写真が撮れてしまうことがあります。

シャッタースピードを1/80程度まで遅くすると、フリッカー現象は防げるはずです。


(10)フォーカスロック撮影とは?

フォーカスロック撮影とは、一度ピントを合わせてから、ピントの対象を変えずに構図を変更する撮影テクニックをいいます。

オートフォーカス機能がめあての被写体にうまくピントを合わせてくれないとき、その被写体を構図の中央に置いてシャッター半押しをすると、うまくピントが合いやすいでしょう。そのあと構図を変えれば良いのです。


(11)マニュアルフォーカスとは?

マニュアルフォーカスとは、手動でレンズを回してピント合わせをすることを言います。

オートフォーカスでピント合わせがうまくいかないときに役立つだけでなく、マニュアルフォーカスにすることで絞り値(F値)やシャッタースピードなども自由に設定できる利点があります。

これが使いこなせるなら、あなたはもう初級者ではありません。


(12)後ピンとは?前ピンとは?

後ピンとは、ピント合わせに失敗して、目当ての場所よりも後ろでピントが合ってしまった状態をいいます。

一般的に、目当ての被写体のすぐ後ろにも何かモノがある場合にオートフォーカスが間違えてピントを定めてしまうことで起きますが、カメラの故障やフォーカス性能の甘さのせいで起こってしまうこともあります。

目当ての場所よりも前にずれてしまう場合は、「前ピン」といいます。


(13)ノイズとは?

カメラにおいてノイズとは、写真の画質がザラついてしまっている状態をいいます。カメラが壊れて変な音がする、という話ではありません。

一般的にノイズは、ISO感度を高く設定することで発生してしまいやすい

です。


(14)指がかりとは?

指がかりとは、撮影の際に手が写り込んでしまう状態をいいます。多くの場合、写り込んでしまうのは指先で、それが大きくボケるので、オレンジもしくは茶色いボヤっとしたものが写り込みます。

一眼レフカメラでは、レンズの特性上あまり起こりませんが、コンパクトデジカメや、特にスマートホンの撮影ではよくみられます。



いかがでしたか?

カメラの知識や技術は、知れば知るほどカメラが面白くなりますね!撮るだけでなく、会話や読むことを通して、知識も身に付けていきましょう。

カメラや写真の専門用語は、厳密に言えばまだまだたくさんありますが、これらの専門用語が全部説明できるなら、カメラ初級者は卒業できます。カメラ用語には概念の難しい言葉も多いので、最初からすべてを覚えようとするよりは、技術の向上とともに少しずつ言葉も知っていけばよいでしょう。

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