知る人ぞ知る!のSIGMAシグマ。ドイツの高級メーカーであるLEICAライカと同じような立ち位置のメーカーだと考えている人が少なくないかもしれませんが、そのニュアンスはあまり正確ではありません。
非常に高性能なカメラを作っているSIGMAシグマですが、しかし使う人を選びます。初心者がブランドイメージだけで買ってしまうと後悔しやすいので、この機会に勉強しておきましょう。
あなたがカメラの熟練者であるなら、SIGMAシグマを知ったあとはカメラ物色の方向性がガラっと変わるかもしれません!
1.一目でわかる!SIGMAシグマカメラの特徴。
海外メーカーと誤解されやすいが日本のメーカー。
レンズメーカーとしては有名。カメラメーカーとしては無名で、性能への評価も分かれる。
LEICAライカに似ていて、個性的で職人気質。
オートフォーカス性能が弱い。
カメラの知識・技術が熟練していないと使いこなせない。
簡単に撮れるデジタルカメラもリリースしはじめたが、値段は高い。
2.日本のLEICAライカ?SIGMAシグマのカメラを徹底解説。
SIGMAシグマは、LEICAライカのような海外のカメラブランドだと思っている人が多いかもしれませんが、日本のメーカーです。ただし、個性的で職人気質なメーカーであるという点ではLEICAライカに共通しています。
カメラのレンズメーカーとしては広く名が知られ、使っている人も非常に多いです。そこからカメラ本体の開発にも乗り出しましたが、使用者を選ぶので、知名度やシェア率は高くありません。
SIGMAシグマは、高度な技術で独自のセンサーや画像処理エンジンを開発しています。これにより、非常に繊細な階調表現やディテールを誇っていますが、その性能を活かすためには撮影者が高い撮影技術を持っていなければならず、よって使う人を激しく選ぶのです。ホワイトバランスやISO感度、フォーカシング、絞りやシャッタースピードを思いのままに微調整できるような人でないと、SIGMAシグマカメラの驚異的なポテンシャルを発揮させられないのです。
つまり、プロのカメラマンなどにとってSIGMAシグマは、非常に魅力的な面白いカメラと感じられるでしょう。
SIGMAシグマは、ブランド価値によって値段が高いわけではなく高性能ゆえに値段が高いので、そういった面ではLEICAライカとは異なります。(そして一眼レフやミラーレス一眼に関しては別段高価格でもありません。)
しかしやはりLEICAライカ同様、価格から言っても使いやすさから言っても、初心者にはオススメ出来ません。
近年は、初心者でもパっとシャッターを押すだけで高画質な写真が撮れる機種も開発しています。
とはいえ、それ相応に値段が高いので、やはり初心者が手を出すのは難しいでしょう。
プロレベルの撮影技術を持っているなら、CANONキヤノンやNikonニコンでさらに高価な機種に買い替えるよりも、SIGMAシグマのカメラを検討するほうが目を見張るような変化を感じられるかもしれません。とはいえカメラのメーカーを変えるとレンズも新たにそろえていかなければならないので、そうしたことまで視野に入れる必要があります。
3.ココがイマイチ・・・。SIGMAシグマのカメラの欠点を挙げるとすれば?
ISO感度の性能があまり良くないため、ISO数値を低く抑えつつ他を調整する技術が不可欠です。
オートフォーカス機能があまり良くないため、スポーツの試合を撮影したり公園で走り回る子供を記録に残すような用途には向いていません。
とにかく、撮影技術が無いと使いこなせない機種だと考えておいたほうが良いです。
4.SIGMAシグマの代表的なブランド一覧。
カメラは、メーカーの名前以外にニックネームのようなものが付いています。販売店のスタッフなどは、「オススメはsdQuattro(エスディークアトロ)ですね」といった具合に、商品の説明や比較の際にこのニックネームのほうを多用することも多いので、有名なものや購入検討している分野のものは一通り覚えておきましょう。
(1)dpQuattro(ディーピークアトロ)
コンパクトデジカメのブランド名です。初心者でも簡単に撮れる、中判センサー並みの高画質を誇る、という特徴がありますが、コンパクトデジカメで10万円くらいもするので、やはり買う人を選ぶでしょう。
※中判センサーとは?フルセンサーよりさらに大きく高性能なイメージセンサー。
(2)sdQuattro(エスディークアトロ)
ミラーレス一眼カメラのブランド名です。
(3)SD1(エスディーワン)
デジタル一眼レフカメラのブランド名です。
5.SIGMAシグマのカメラ作りの歴史。
SIGMAシグマは、1961年に設立された日本のメーカーで、やはり光学機器メーカーとして産声を上げています。カメラボディも開発していますが、レンズメーカーとしての知名度のほうが高いでしょう。超音波モーターや手ぶれ補正機構などの技術を、いち早く開発してきました。
初の一眼レフカメラの開発は1975年で、他メーカーとは発想の大きく異なる独自のセンサーや画像処理エンジンを開発し、職人気質を地で行くような経営方針を貫いています。
デジタルの時代においては、高価ながらも初心者でも「撮って出し」が出来るような扱いやすい機種をリリースしはじめており、SIGMAシグマのシェア率や知名度は上がっていくかもしれません。
SIGMAシグマの独自開発してきたフォビオンセンサーは、これからのデジタルカメラの標準となっていくのではないかという兆しがあります。
いかがでしたか?
「人とは違ったカメラが欲しいな」と感じたとしても、LEICAライカに比べてSIGMAシグマは、撮影技術の点で敷居が高いので、購入の際は充分にご注意ください。
SIGMAシグマは、あまり知られていないだけでカメラの性能自体は高く、また(デジタル)一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラにおいては他社と同じくらいの価格帯なので、熟練カメラマンの次機候補としては非常に面白い選択と言えるでしょう。
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