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【徹底解説!】Panasonicパナソニックのカメラの特徴は?歴史は?

  • acousticlife111
  • 2023年5月2日
  • 読了時間: 6分

「世界最小・最軽量」が代名詞になるほど技術革新力が高く、かつ、お茶の間に好まれる旬のタレントをCM起用する戦略も巧みで、家電はどのジャンルでもトップレベルのシェアを誇るPanasonicパナソニック。そんな日本の「家電の雄」は、デジタルの時代に入ってから、1997年にカメラ産業にも参入してきました。

カメラ業界の革命児・ミラーレス一眼カメラを開発したのもPanasonicパナソニックとOLYMPUSオリンパスの共同事業ですが、カメラでも王者っぷりを発揮しているのでしょうか?



1.一目でわかる!Panasonicパナソニックカメラの特徴。


ミラーレス一眼カメラにおいては国内シェア率第3位の人気メーカー。

様々なコンセプトのミラーレス一眼カメラを展開したのがOLYMPUSオリンパスとの違い。

電子ビューファインダー搭載機を早くから発売。

動画撮影機能に強い。

カラフルなデザインの機種が多い。

一眼レフカメラは作っていない。が、一眼レフっぽいミラーレス一眼カメラは作っている。

手ぶれ補正機能はレンズ側で行っている。

ライカの高品質レンズを採用するも、センサーが大きくないので画質はあまり高くない。

\プロやプロを目指す人のメイン機としては厳しい。



2.ミラーレスのシェア率は高いが・・・?Panasonicパナソニックのカメラを徹底解説。

Panasonicパナソニックは、一眼レフカメラは作っていませんが、ミラーレス市場においてはOLYMPUSオリンパス、SONYソニーに次いで第3位のシェアを誇っています。

昔から、ポータブルオーディオなどで「世界最小・最軽量!」といった付加価値を得意とするメーカーでしたが、カメラ市場においてもその特徴は同様。コンパクトさをウリにしたものや動画機能の強いもの、タッチパネル操作ができるものなど、便利なコンセプトのものをいち早く投入し、ライトユーザー受けしやすい商品を作っています。


色味の特徴については言及されることはあまりなく、強烈な個性を持ってはいません。ドイツの高級カメラメーカーであるライカと提携してレンズを作っているため、レンズの質はとても良いのですが、イメージセンサーにマイクロフォーサーズというやや小ぶりなものを使っているため、総合的に言って画質で誇れるメーカーとは言えません。


Panasonicパナソニックはもともと、ビデオカメラに強いメーカーであったため、ミラーレス一眼カメラにおいても動画機能に強い特徴を持っています。4Kなどの超高精細動画をカメラで同時に撮りたいなら、Panasonicパナソニックはいの一番で選択肢に入ります。


とにかく、早くからミラーレス一眼に参入したことでミラーレス一眼市場のシェアを掴むことに成功しました。OLYMPUSオリンパスの「PEN」は「女子ウケカメラ」ですが、Panasonicパナソニックはスペックや機能を重視して差別化を図り、特に電子ビューファインダーを早くから搭載したことで中級者の支持を得ます。


手ぶれ補正機能は本体側ではなくレンズ側で行っており、本体の過加熱や電池消耗を抑えるメリットはありますが、手ぶれ補正機能のないレンズでは手ぶれ補正がなされません。


カメラの外観は、黒一辺倒ではないカラフルなものが多く、若者好みと言えるでしょう。


なお、Panasonicパナソニックではミラーレスタイプのカメラのことを「マイクロ一眼」「マイクロフォーサーズカメラ」と呼んでいます。ご注意を。



3.ココがイマイチ・・・。Panasonicパナソニックのカメラの欠点を挙げるとすれば?

欠点を挙げるとすれば、まずそもそも「(デジタル)一眼レフカメラ」を作っていません。一眼レフっぽい外見の大きくてゴツゴツしたミラーレス一眼カメラはあるのですが、あくまでもセンサーサイズの小さなミラーレス一眼に過ぎないので、超高画質なカメラをPanasonicパナソニックで買おうと考えるのは難しいものがあります。


ミラーレス同士で比較をしても、イメージセンサーはもっぱらマイクロフォーサーズというやや小ぶりなもので、画質に強いとは言えません。


プロ志向の人には全く向いておらず、ハイアマチュアのオフ会などでも「Panasonicパナソニックを使っています」と言ったら孤立してしまうかもしれません。



4.Panasonicパナソニックの代表的なブランド一覧。

カメラは、メーカーの名前以外にニックネームのようなものが付いています。販売店のスタッフなどは、「オススメはLUMIX(ルミックス))ですね」といった具合に、商品の説明や比較の際にこのニックネームのほうを多用することも多いので、有名なものや購入検討している分野のものは一通り覚えておきましょう。


(1)LUMIX(ルミックス)

コンパクトデジカメとマイクロ一眼(ミラーレス)をラインナップしています。つまり、主要なカメラはすべて「LUMIX(ルミックス)」名義であるため、売り場にはLUMIX(ルミックス)という機種がやたら氾濫することになります。すると、たとえばチラシを見て気に入ったのがLUMIX(ルミックス)のどれかであった場合、販売店に行く前に型番もしっかり書きとめておきましょう。「LUMIX(ルミックス)が欲しいんだけど」とスタッフに言っても、選択肢が100もあり、スタッフは途方に暮れてしまいます・・・。



5.Panasonicパナソニックのカメラ作りの歴史。

Panasonicパナソニックは、1917年創業の、2017年で100才を迎えた老舗企業。家電をはじめ様々な商品をてがけるモンスターカンパニーです。

カメラ事業に関しては、1997年にデジタルカメラ時代の到来を機に参入しました。ポータブルオーディオ機器などと共に、「世界最小・最軽量」などの利便性の高さと旬のタレントを用いた巧みなCM戦略で、デジタル市場を賑わせていたことは記憶に鮮明なことでしょう。

Panasonicパナソニックにとって、カメラはあくまでコンパクトデジカメに専念していましたが、OLYMPUSオリンパスやLEICAライカとマイクロフォーサーズという規格を開発したことから、ミラーレスカメラという新しい一眼レフカメラの時代を切り開きます。この戦略が功を奏し、高級カメラは得意でなかったはずのPanasonicパナソニックは、ミラーレスカメラ市場では国内第3位のシェアを誇るようになりました。

また、ドイツの高級カメラメーカーであるLEICAライカと業務提携を結んだことで、Panasonicパナソニックのカメラに高品質なLEICAライカのレンズを採用しているばかりか、LEICAライカのカメラにはボディのOEM提供をしています。

※OEM提供とは?製品の中身だけを提供すること。ゴーストライターのようなもの。

純粋な画質の良さで対抗しても、CANONキヤノンやNikonニコンに太刀打ち出ないことをわきまえて、策士であるPanasonicパナソニックらしい立ち回りを、カメラ業界でも発揮しています。デジタルカメラ業界は、全天球型カメラやドローン、ウェアララブルカメラといった変わり種が広くヒットしやすい傾向にあるため、PanasonicパナソニックがCANONキヤノやNikonニコンを押しのけて新たなカメラの歴史をつむいでいく可能性は、充分にあります。



いかがでしたか?

純粋に「画質の良いカメラを」と求める場合には、Panasonicパナソニック製品の中で探すのは厳しいものがあります。上質なカメラを作るというよりは様々なカメラを作るのがPanasonicパナソニックの強み。

ミラーレス一眼のシェア3位というのも、「3番目に良いカメラを作っているメーカー」というよりは、様々なタイプのカメラをLUMIX(ルミックス)名義で販売するため、その総合売り上げ数が積み重なって3位になっている、といった状況です。そして「シェア国内第3位!」という実績が、さらに新たな顧客を、特にCMに敏感なライトユーザー層を連れてくる・・・という、色んな意味で家電総合メーカーらしいPanasonicパナソニックです。

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