バックパッカー放浪をしてみたいと思っているけれど、費用がどれくらいかかるか心配で・・・
安い安いと言われているバックパッカー放浪だけど、そうは言っても1カ月も海外を旅行すれば、すさまじい旅費総額になりそうですよね。
そうハラハラドキドキしている人のために、教えます!地域別バックパッカー旅のセキララ費用!世界一周の費用も解説しますよ。
東南アジアなら1カ月で10万円。ホントにお金かからない(笑)
まず最初に、ざっくりとした費用感をお答えします。
物価の安い東南アジアを1カ月さすらう程度なら、10万円くらいで済みますね。
ヨーロッパに行ったら航空券代だけでパーになりそうな額ですが、物価の安い東南アジアで、しかもバックパッカースタイルで倹約するなら、1カ月くらいは持つでしょう。
たった10万円で、一生忘れられないような映画のような感動体験が、できます!
ブランドバッグ1つガマンすれば、海外放浪できます!
こうした費用感を体に染み込ませることができれば、3カ月、半年、1年といった長丁場も、少ない予算でさすらえるわけです。
世界一周などの長期放浪に憧れている人も多いかもしれませんが、まずは東南アジアを1カ月くらい巡って、バックパッカースタイルの旅の感覚をつかんだほうが良いですね。ヨーロッパを2週間旅行する、なんていうのも、東南アジア旅を経てからのほうが良いですよ。旅費を格段に抑えられます。
それでは次のトピックからは、地域別にバックパッカー旅費用の詳細をご紹介しましょう。
東南アジアのバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の1/10
パッカー物価:日本の1/5
高級旅行者物価:日本の1/2
食費:1食100~150円
ゲストハウスドミ代:1泊500円
航空券代:往復30,000円
東南アジアの物価は驚くほど安いです!
安いと言っても日本の2/3くらいなもんだろう、と思っている人が多いようですが、現地の地元民の生活物価は日本の1/10!
とはいえ、都市を中心に物価上昇が起きていますし、旅行者は地元民よりお金がかかるので、バックパッカーと言えども「日本の1/5」くらいに考えておくのが妥当です。
東南アジア旅の食費:1食100円で外食できる!
たとえば日本で500円程度の簡素な麺類やチャーハンは、東南アジアなら100円くらい。1/5ですね。
ただし、これはあくまで「バックパッカースタイル」です。つまり、地元民が入るような簡素や安食堂や、屋台で青空ごはんを食べる場合のこと。バックパッカーたちはもっぱら、こういう食事をします。
東南アジでも、マクドナルドはハンガーガー1つだけで100円しますし、スタバのようなカフェでサンドイッチを食べるとそれだけで200円します。こうした都会的な店は、たまに入るくらいにしましょう。
ガイドブックが紹介している高級なレストランは、普通に1食1,000円くらいします。
日本食レストランもガイドブックが紹介する店は高く、日本と大差ない高額です。
え?もっと節約したいって?
近年は、セブンイレブンなどのコンビニが東南アジアでも普及してきました。コンビニで菓子パンを買って朝食にしたり、カップラーメンを買って昼食にしたりすれば、さらに倹約できます。朝ごはんを30円、昼食を40円、くらいまでなら切り詰めることは可能ですね。
コンビニがなくても、商店に行けばローカル企業の作った菓子パンやカップラーメンなど手に入ります。
東南アジア旅の宿代:ドミトリーなら500円!
ゲストハウス代は2000年を超えたあたりから値上がりが激しいですが、ドミトリーなら1泊500円くらいで済むでしょう。ダブルルームで1,000円、シングルルームで700円くらいです。
2000年初頭くらいまではドミトリーなら200円くらいで泊まれましたね。もちろん簡素な宿ですが、必要充分な設備はありました。
カンボジアやラオスあたりなら、まだ1泊300円くらいのドミトリーが残っています。少ない予算で長期滞在・長期放浪したいなら、こうした町を中心にめぐるとよいですね。
シングルでも700円くらいですから、ドミトリーがキツいなら無理にドミトリー暮らしを続ける必要もありません。旅慣れたバックパッカーでも週に1日くらいシングルに泊まってリフレッシュしたりします。
ただし、これからバックパッカー旅で世界中を周りたいと願っているなら、ゲストハウスのドミトリーに泊まれるようにはなっておきましょう。ヨーロッパなど物価の高い地域では、ドミトリーを拒否すると1泊5,000円です!これではすぐ破産してしまうので、長期でさすらうバックパッカー放浪にドミトリー活用は必須と思ってください。
東南アジア旅の交通費:夜行バスで大移動しても1,000円くらい。
バックパッカー放浪の交通は、夜行バスと夜行列車が軸になります。飛行機は高いのであまり使いません。
物価の安い地域ですから、一晩夜行バスに揺られて大移動しても、1,000円程度で済みます。しかも1泊分の宿代が浮きますから、夜行バスや夜行列車はバックパッカーの強い味方です。
夜行バスではロクに眠れないという人もいることでしょう。それでも1泊ぐらいはガマンする、というのがバックパッカーのスタンスです。
なお、夜行列車の場合は完全に横になって眠ることができるので、夜行バスよりも快適性はかなり上。値段が同じくらいなら夜行列車を積極的に活用するのがおすすめ。
タクシーは初乗り150円くらいで乗れます。日本と比較すると格安ですが、バックパッカー的金銭価値からするとやはり高いので、タクシーは極力使いません。なにせ市バスなら20円で10km先まで行けますからね(笑)
交通費をさらに倹約するには、やはり極力歩くことです。
駅からゲストハウスまで1.5kmなら、タクシーやバイタクには乗らず歩くべし。それ以外も、1.5km程度までは徒歩圏と考えましょう。
また、観光の際に、観光地まで市バスや電車が走っているなら、ツアーに参加せず自力で行くとかなり安上がりになります。ただし、観光地を3つ4つ周遊するタイプの1Dayツアーは、利用価値は高いです。
東南アジアの費用総括
1食100円、1泊500円ですから、大きな観光をしないなら1日1,000円くらいで済んじゃうわけです。バックパッカーはそんなに観光レジャーを詰め込みませんし、街や村を散歩して回るようなことを楽しめるので、1日1,000円で済む日が結構あります。
バックパッカースタイルなら、1カ月80,000円、3カ月20万円くらいでも充分周れます。航空券代も込みで、です。
観光施設は、セレブ旅行者の金銭感覚で値付けされているので、意外と高いです。象乗りを1時間して3,000円くらいするでしょう。3日ぶんの生活費です(笑)
バックパッカーはもともと、観光地に行くのではなく各地の町や村のローカルな景色を眺めて歩く人々でした。世界中、観光地化が著しく進んでいて、ガイドブックにも観光地情報が満載ですが、あまりお金を使わずに楽しむのがバックパッカー流です。観光地にどんどん行くなら、いくら食費100円で節約していてもかなりお金がかかることを覚悟してください。
お寺は入場料を取らないところが多いので、バックパッカーたちはあちこちの寺社仏閣を巡りますね。
日本人は、観光でお金を使いたがる傾向にあります。その感覚で長期放浪をすると物価の高い地域に突入した途端に破産するので、あまりお金を使わない観光や旅のスタイルを、東南アジアにいるうちに確立しましょう。
中東のバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の1/10
パッカー物価:日本の1/3
高級旅行者物価:日本の2/3
食費:1食150~250円
ゲストハウスドミ代:1泊300円
航空券代:往復70,000円
エジプトあたりの中東エリアは、東南アジアの次に目指す人が多いでしょう。
中東は日本人にとって得体の知れない土地ですが、地元民の物価は意外なほど安く、日本人の1/10くらいなものです。東南アジアと同じくらいですね。
ただし、旅行者物価については、パッカー物価も含めて東南アジアよりやや高め。
東南アジアほど顧客獲得競争が激化していないことと、商売人たちのガメつさが要因です。東南アジアをさすらって、ローカル食堂を見分けて活用するスタンスを身につけておかないと、マクドナルドや旅行者向けのレストランでばかり食事しているとあっという間にお金がなくなります!
中東旅の食費:1食200円くらいで外食できる!
東南アジアよりは高いですが、まだまだお金を気にせずどんどん食べられる価格です。1食200円くらいで見繕えるでしょう。
油っこい食べ物が多いため、日本人からすると野菜や果物が欲しくなります。しかし生鮮食品は高い傾向にあり、これをいかに安く抑えるかがカギです。
中東放浪で食費を安く抑えるには、スーパーや商店を上手く活用しましょう。自炊までは必要ないですが、果物などはレストランで食べずに商店で買うことで、かなり安く抑えられます。ちょっとしたナイフやフォークなど持っておきたいところですね。
中東旅の宿代:宿代は安め。ドミなら1泊300円程度。
中東は、外食費に比べて宿代は安いです。
古い建物を使い続けているゆえのもので、やや設備や清潔観念に難があります。200円くらいのゲストハウスはいよいよ虫や湿気、カギの破損などが多発するので、お金を払う前に部屋を実際に見て確認するのがベター。
ただし、バックパッカーは中東特有のこの劣悪な宿を「楽しい!」と笑っているような人が多いです。そう思えるなら、この先どこでも行けますね♪
なお、エジプト・カイロのタフリール広場の安宿は、中東の中でも最下層のクオリティです。他のエリアはこんなにひどくないので、タフリール広場の宿で面食らっても帰らないでください(笑)
中東旅の交通費:夜行バスで2,000円くらい。
中東旅の交通機関は、もっぱら地元民向けのものをバックパッカーたちも拝借する感じです。地元民向けなので安いです。夜行バスに一晩乗って2,000円くらいでしょう。
市バスは、バスや路線の数字がアラビア数字で書かれています!英数字と全然違うので、面食らうでしょう。「地球の歩き方」の巻末辞書ページなどにらめっこしながら挑めばどうにか市バスにも乗れますが、かなり難易度は高いです。
そんなことから、タクシーに乗る機会が増えます。中東のタクシーはほとんどが交渉制で、もちろん旅行者に高い金額を吹っかけてきます(笑)目的地までの相場をあらかじめ確認しておいて、それ以上の金額は払わないようにしましょう。悪どいドライバーが多く、到着してから値段を吊り上げてきたりしますが、口論してもらちがあかないので、約束した金額だけを叩きつけて、その場を離れましょう。こういうことがあるので、荷物はトランクに預けず、ひざの上に抱えておいたほうが良いです。
中東旅の費用総括
物価自体は安いので、シンプルな行動をとっていれば旅費はあまりかかりません。
宿代が安いため、下手すれば東南アジアよりも安く済む日もあるでしょう。
しかし、市バスなどのローカル交通を駆使できないと、1Dayツアーに参加しなければならなくなることが増えます。これにより旅費が高騰しがちです。
中東が厄介なのは、商売人がガメついことです。特に市場の商売人はしつこいうえに巧妙で、要注意も要注意!中東はエキゾチックで珍しい土産物が多く、またガイドブックは市場を肯定的に紹介するので思わず市場で買い物をしたくなります。でも実際には市場は高く、ものが悪く、店員が劣悪で、買い物をするメリットはありません。多くのものはスーパーでも売っているので、スーパーで買いましょう。特に女性が欲しがるコスメ系の品などはスーパーで買ったほうが良いです。
また、中東の中にはものすごく物価の高い国があります。イスラエルやヨルダンなど、バックパッカーが好きな国ですが物価がとても高いので、むやみに滞在しすぎないように上手くスケジューリングしましょう。
西ヨーロッパのバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の1.2倍
パッカー物価:日本の1.2倍
高級旅行者物価:日本の1.5倍
食費:1食1,000円
ゲストハウスドミ代:1泊2,000円
航空券代:往復70,000円
ヨーロッパはエリアによって物価感がけっこう違うので、エリアを分けます。
まずは西ヨーロッパ。イギリス、フランス、ドイツあたりです。
超先進国というイメージがあると思いますが、物価も高いです!ユーロの相場による部分もありますが、地元民の物価は日本の1.2倍くらい。バックパッカーの物価も同じく1.2倍くらいと言えます。
高級旅行者向けの店は日本の1.5倍くらいするので、ヨーロッパまでくるといよいよ、バックパッカーたちは高級な店は素通りです(笑)映画の舞台になったレストランなど行きたいところがあるかもしれませんが、そういうところだけに絞って、それ以外は倹約志向でいきましょう。
また、宿代がすさまじいことになります。ドミトリーに適応できないなら、ヨーロッパの中長期放浪はしない避けたほうがベター。
西ヨーロッパ旅の食費:レストランは1食1,500円!サンドイッチや自炊で節約を!
西ヨーロッパの食費は、無対策でなんとなく旅するとものすごい高くつきます!普通のレストランで食べると1食1,500円はかかるでしょう。ヨーロッパにはガストや吉野家といった安いチェーン店の概念は乏しく、外食となると個人経営のレストランかファーストフードの二択です。そして個人経営のレストランやバルに入ると、10ユーロはくだらないでしょう。1,500円くらいはかかってしまいます。お酒を飲むなら2,000円は超えます!ファーストフードも意外と高く、セットで800円くらいは覚悟を。
こんなヨーロッパでどう長期放浪するかというと、昼間は街角のサンドイッチスタンドのようなところで軽いものを買い食いしましょう。これなら400円くらいで済みます。
夜は、ゲストハウスのキッチンで自炊をしましょう。ヨーロッパを10日以上もさすらうなら、自炊を面倒くさがってはいられません。とはいえ本格的な料理をしようなどとは考えず、パスタとインスタントカップスープを併せて即席パスタなど作ると良いです。野菜をざっくり切ってサラダに、パンと玉子でサンドイッチを、といった具合です。こんなカンタンな料理でも、その土地・国で有名な食材を組合わせれば、それなりにバラエティに富んだ食事になりますよ。
朝ごはんもパンとコーヒー、スクランブルエッグくらいを宿で摂って済ませたいところ。
普通のレストランでちゃんとした食事をするのは、2~3日に1食くらいに倹約しましょう。それが可能なら、ヨーロッパもゆっくりと長期放浪が出来ます!
おやつタイムもあまりカフェには入らず、商店でジュースを買ってベンチで飲んでしのぎましょう。
西ヨーロッパ旅の宿代:シングル1泊5,000円!ドミなら2,000円で済む。
「個室じゃなきゃイヤ」などと言っていると、西ヨーロッパの放浪はムリです!シングルは5,000円くらいはします。ダブルでも8,000円。これがドミトリーになると2,000円まで下がるので、ドミトリーに泊まれるかどうかで西ヨーロッパ旅の費用は雲泥の差が出てきます!ホテルの相場は日本より高いですが、ゲストハウスのドミトリーの相場は日本よりずっと安いですね。
どうしても個室じゃなきゃイヤ!でも安く済ませたい!という場合、Airbnbを頼ると良いです。Airbnbでは、良心的な人なら個室を1泊2,000円程度で開放してくれていますね。
西ヨーロッパ旅の交通費:電車で大移動して5,000円くらい。
西ヨーロッパの旅の交通は、もっぱら地元民向けの交通機関を使うことになります。旅行者向けに作られた夜行バス路線などはほとんど無いです。
電車は、主要都市から主要都市まで大移動して5,000円くらいでしょうか。これくらいの移動を3日おきに繰り返していく感じになるでしょう。
夜行バスのある路線では、夜行バスを積極的に活用したいところ。同じ距離をもっと安く移動でき、さらに1泊分の宿泊費が浮きますからね。
なお、親御さんから「ヨーロッパをさすらうならユーレイルパスがお得だよ」と教わるかもしれませんが、それはバックパッカーには正しい情報と言えません。ユーレイルパスとは要は新幹線がちょっとお得になるようなもので、それよりも夜行バスや普通列車を活用したほうが安くなります。ユーレイルパスは、1週間で迅速に周遊したい!というような高級旅行者向けですね。ユーレイルパスに似たようなものが他にもありますが、どれも同じことです。
西ヨーロッパ旅の費用総括
ご覧のように、西ヨーロッパはとにかく何でも高いです。対策を練らないと、宿代・食費だけで1日10,000円飛んでしまいます!
救いなのは、ヨーロッパはあまり有償の観光施設が多くないことです。ヨーロッパ観光は街歩きや教会巡りだけでかなり満足できるので、バックパッカーなら観光にお金がかかりません。
ヨーロッパに行くと、ヨーロッパ特有の店やモノを消費したくなるでしょう。これにお金が掛かってしまいます。この浪費を軽減するテクニックとしては、中欧・東欧からヨーロッパ入りすることです。物価の安い中欧・東欧で、高級めなレストランやオシャレなカフェ、ワイン、チーズ、ファッションなど楽しんでおけば、西ヨーロッパに入った頃にはもうあまり欲しなくなっているハズ。すると、無理にガマンしなくても浪費を抑えられますね。
南ヨーロッパのバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の4/5
パッカー物価:日本の4/5
高級旅行者物価:日本の1.4倍
食費:1食800円
ゲストハウスドミ代:1泊1,500円
航空券代:往復70,000円
南ヨーロッパは、イタリア、スペインなどを想定しています。
西ヨーロッパの国々と同じようなイメージを持たれがちですが、実はイタリアやスペインはやや物価が安いです!西ヨーロッパと同格の華やかさを持ちながらもやや物価が安いので、ヨーロッパ好きにはなかなか穴場ですね。
ただし、西ヨーロッパに比べてやや粗野なところがあります。治安もすこし悪いです。
南ヨーロッパ旅の食費:レストランは1食1,000円超!一切れピザや自炊で節約を!
西ヨーロッパよりかなり物価が安く、日本よりも安い南ヨーロッパ。とはいえ、やはりファミレスめいた格安チェーン店など少ないため、外食はとてもお金がかかります。そんなに高そうでないレストランでも1食1,000円くらいは掛かってしまうでしょう。
これを安く節約するには、やはり「買い食い」です。一切れピザが狙い目で、1~2ユーロで食べられます。街角の軽食スタンドや、スーパーの出来合いの食品を上手く活用しましょう。
夕食と朝食はやはり自炊で。スーパーの食材は日本よりもやや安いので、自炊するなら夕食も1食300円くらいで済みます。
南ヨーロッパ旅の宿代:シングル1泊4,000円!ドミなら1,500円で済む。
南ヨーロッパも、いっぱしのホテルの個室は高いです。長期放浪に耐えられる値段ではないので、ドミトリーを中心に泊まりつぐようにしましょう。
ドミトリーは西欧よりも安く、1泊1,500円くらいから見つかります。西欧よりもやや粗雑で掃除が行き届いていなかったりしますが、東南アジアのドミトリーよりはしっかりしています。
南ヨーロッパ旅の交通費:電車で大移動して4,000円くらい。
東京―大阪くらいの大移動をして、電車で4,000円くらいです。日本よりも安いですね。
西ヨーロッパよりも庶民的な文化で、夜行バスなどもやや充実しています。夜行バスなら宿代が浮くので、ある路線は活用しましょう。
南ヨーロッパ旅の費用総括
イタリア、スペインの物価が意外と安いというのは、ヨーロッパ好きにはうれしいところでしょう。
この二国はバックパッカー的見どころも多いので、初めてのヨーロッパにもおすすめです。
無料の教会を巡るだけでもかなり満足できるはずですし、水の都ヴェネチアも町歩きするだけならお金はかかりません。サグラダファミリア、フォロロマーノ(ローマ遺跡)などに有償観光地を絞って、あとはお金のかからない町歩きでも充分に満足できます。
酒好きがスペインに行くと、バルでお金をじゃぶじゃぶ使ってしまうかもしれません。ご注意を。
北欧のバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の1.2倍
パッカー物価:日本の1.2~2倍
高級旅行者物価:日本の2倍
食費:1食2,000円
ゲストハウスドミ代:1泊4,000円
航空券代:往復80,000円
フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークの北欧です。
北欧は、地元民の物価は西ヨーロッパと同じくらいですが、ホテルやゲストハウスの費用がものすごく高いです!ドミトリーでも1泊4,000円くらいするので、青ざめます(笑)
北欧の長期放浪はかなりキツいですね。
北欧旅の食費:レストランは1食2,000円超!自炊が必須!
北欧は、外食費が高いです!健康志向なので地元民はあまり外食をせず、そのため外食店は高額になります。地元民にとってはあまり問題になりませんが、旅行者にとってはこれがかなり痛手ですね。
ファーストフードでも1,000円近くかかってしまうため、自炊は必須!昼食もサンドイッチなど作って持参したほうが良いかもしれません。
ベリーやサーモンなど、ヨーグルトなど食材が美味しいので、スーパーで生鮮食品を買って簡単な自炊をすると良いです。
ホテル代が高いぶん、朝食はついてくるところが多いですね。
北欧旅の宿代:ドミトリーでも4,000円!シングルは泊まれない(笑)
北欧は、無用に外国人旅行者を入れたくないと考えているらしく、ホテル代がとても高いです。バックパッカー向けの宿も然りで、ホステルのドミトリーでも4,000円くらいします。シングルは10,000円近いので、うかつに泊まれません。北欧はグループで来るほうが良いかも・・・
高いぶん、設備はしっかりしており、安宿と言えどもオシャレで快適。非常にオシャレなところが多く、楽しいです。
ゲストハウスのクオリティがユースホステル級、民宿のクオリティがペンション級、という感じですね。
どうしても安く節約したいなら、北欧訪問を夏に絞って、テント泊を活用するとよいです。
また、Airbnbならゲストハウスよりも安い価格で泊まれるところが結構あります。幸いにも北欧人は性格が良く、家は快適。民泊に向いています。カウチサーフィンなども活用すると良いですね。
北欧旅の交通費:電車で大移動して10,000円くらい。
物価が高く、かつ街の数が多くない北欧では、町移動で10,000円くらいはかかると思ったほうが良いです。電車はクールで快適ですが。
駅もオシャレで見栄えが良いので、駅を観光地の1つと捉え、カメラを抱えながらゆっくり歩くと良いです。
北欧旅の費用総括
地元民物価は西ヨーロッパと同じくらいですが、旅行者の滞在費は1.5倍くらいかかると覚悟してください!
非常にお金が掛かるので、北欧にバックパッカーの姿はほとんどありません(笑)
北欧をゆっくり周りたいと考えるなら、かなり対策が必要です。Airbnbやカウチサーフィン、テント泊などを積極的に利用しましょう。寒い時期はなおさらお金がかかるので、オーロラ目的でもない限り真夏に訪れたほうが良いです。
北欧も町歩き・教会めぐりだけで充分に楽しく、観光にお金が掛からないので、倹約の上手いバックパッカーならあまりお金をかけずに長期日数滞在できます。
中欧・東欧のバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の1/2
パッカー物価:日本の1/2
高級旅行者物価:日本の1.2倍
食費:1食500円
ゲストハウスドミ代:1泊1,000
航空券代:往復80,000円
日本人にはあまりなじみのない中欧・東欧ですが、ヨーロッパ好きな人にとっては超・超穴場!首都は西欧と変わらないくらいに美しくきらびやかですが、物価がとても安いのです!
中欧・東欧の地元民物価は日本の1/2くらい。ヨーロッパなのに、日本の半額くらいで生活できるのです!準じて、バックパッカー物価も安いですね。
ゲストハウスはドミトリーなら1,000円を切るところも多く、700円くらいで泊まれるところも!
中欧・東欧旅の食費:レストランは1食500円程度。自炊と半々くらいで。
中欧・東欧は物価が安いので、旧市街の伝統的な建物を使った立派なレストランでも1皿500円くらいで食べられます。ヨーロッパふうの料理をたらふく食べても1,000円くらいで済みますから、ヨーロッパ願望は中欧・東欧で満たすのがベター。
ゲストハウス(ホステル)は自炊キッチンを備えているところが多いので、自炊と外食を半々くらいでやりくりしていくと良いでしょう。もちろん、自炊メインでしのぐなら食費は相当安く抑えられます!
スーパーの出来合い総菜パックが意外と高品質なので、これを買ってきて食卓に並べるのも楽しいです。2ユーロくらいで肉じゃがめいた主菜が手に入ります。
中欧・東欧旅の宿代:ドミトリーなら1,000円!チョー安い!!
中欧・東欧は、ホテルも安いです。ゲストハウス(ホステル)のドミトリーなら1,000円程度でごろごろあり、700円で泊まれるところもあります。首都や大都会のほうが安いです。
1泊700円ともなると、1カ月くらいどっぷりとヨーロッパのルネサンス街に浸り続けるようなことも可能ですね!世界一周、ヨーロッパ周遊などしているなら、中欧・東欧はゆっくり周ると良いです。
中欧・東欧旅の交通費:首都間移動で2,000円くらいで済む!
小さな国が寄せ集まっている中欧・東欧。夜行バスの一晩で首都と首都を結べます。夜行バスは順当に安く、2,000円程度で隣の国に行けてしまうのです。
交通はどれもおおむね安いです。ただし、注意点が!西欧に比べてややガラの悪い中欧・東欧では、タクシーが交渉制なものが多く、けっこうふっかけてきます。ヨーロッパは安心だろうと踏んでるとボッタクラれるので、気を引き締めていましょう。
また、観光業があまり発達していないため、ちょっと珍しい観光地にはタクシーに乗らないと行けない、なんていうことがちらほらり。
とはいえ中欧・東欧も、観光施設に行かなくても町歩き・教会めぐりだけで充分に楽しめます。首都を拠点に、郊外の小さな町にでも電車で出かけて、カメラ片手に街歩きにいそしむと良いですよ。
中欧・東欧旅の費用総括
ヨーロッパとは思えないくらいに安いです。良くも悪くも観光業者があまり発達
しておらず、旅行者もローカルな店を使うことになるため、東南アジアの都会とあまり変わらないくらいの費用で滞在できます。「1日2,000円×日数」くらいの予算で充分、中欧・東欧をさすらえるでしょう。
ヨーロッパを飽きるほど堪能したい人に、中欧・東欧は非常におすすめです!
中南米のバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の1/10
パッカー物価:日本の1/3
高級旅行者物価:日本と同じくらい
食費:1食300円
ゲストハウスドミ代:1泊1,000円
航空券代:往復15万円
ちょっと乱暴ですが、中南米を一挙に解説しましょう。
中央アメリカ、南アメリアと呼ばれる土地ですが、地元物価は驚くほど安く、日本の1/10ほどです。旅行者はこの物価で振る舞うのは難しいですが、バックパッカースタイルなら日本の1/3くらいの物価感で滞在できるでしょう。
中南米旅の食費:一食300円くらいでお腹いっぱい食べられる!
中南米では、前菜、スープ、主菜というコース料理を出す店が多いです。300円くらいでお腹いっぱい食べられます。一皿料理をオーダーする場合もやはり量は多いですね。
お酒を飲まないなら食費はあまりかからず、外食ばかりでもそう負担にならないでしょう。
中南米旅の宿代:ドミトリーは1,000円くらい。
中南米のゲストハウスは、ドミトリーで1,000円くらいです。現地の物価感からするとやや高いと言えるかもしれません。観光業で儲けたいと考える人が多いのでしょう。
1,000円の宿でも東南アジアよりしっかりしていますが、南米の場合はやや注意が必要です。南米には寒い地域も多く、寒い地域で格安宿に泊まると、暖房が乏しくて凍えることがあります。ダウンジャケットを常に着ていたり寝袋にもぐることでしのげますが、ホットシャワーが出なかったりもするので要注意です。かといって、設備の良い宿となると急に値段が跳ね上がります。
部屋の寒さは厚着でしのぎ、ホットシャワーが無いのは水タオルで体を拭いてしのいだり、頼んでバケツに熱湯をもらいましょう。頭くらいは熱いお湯で洗えます。
東南アジアを旅するよりも、工夫やガマンが必要になってきます。
中南米旅の交通費:夜行バスの大移動で1,000円くらい。
中南米のバックパッカーの交通は、夜行バスを用いた大移動で1,000円くらいです。
中南米の夜行バスは発達していて、シートがほぼ水平にまで倒せる夜行バスが多いのでうれしいですね。安いうえに快眠できるので、中南米の旅は夜行バスにかぎります。
タクシーは初乗り200円くらい。旧市街が多いため、電車が発達しておらず、タクシーに頼る機会がやや増えます。しかしタクシーのドライバーはぼったくりが多く性格が悪いので、注意が必要です。なるべく歩きましょう。
中南米旅の費用総括
中南米の物価はわりと安いです。
しかし、旅行業が発達しているため、旅行者の使う交通や施設は割高になっています。バックパッカーお得意のローカルスタイルを活用して、旅費を節約しましょう。そういう意味で、初めての海外放浪が南米だと何かと高くついてしまうため、東南アジアでバックパッカーの節約テクニックを培ってから来たほうが良いです。
航空券代だけで15万円くらいかかってしまうのがネックです。そのため、中南米に来る人は3カ月くらいの大周遊をする人が多くなっています。チリやブラジルなど、先進国並みに物価の高い国もあるので、スケジューリングには注意が必要です。それらの国はさっと抜けてくるようにしましょう。
アフリカのバックパッカー旅の費用は?
地元民の物価:日本の1/10
パッカー物価:日本の1/3
高級旅行者物価:日本と同じくらい
食費:1食300円
ゲストハウスドミ代:1泊1,000円
航空券代:往復20万円
アフリカは、日本人にとって入国の困難な国が多く、東アフリカと南アフリカが主なターゲットになります。
価格の割りに質が悪い傾向にあり、特に宿では、「1,000円払ったのにこんなに劣悪なの!?」と唖然とすることが多いかも(笑)
初めてのバックパッカー旅でアフリカというのはまったく推奨できません。東南アジアで質素な環境に慣れてからのほうが良いです。
また、ビザが高い点にもご注意を。
アフリカ旅の食費:一食200円くらい。自炊は要らない。
地元民の物価と照らし合わせるとやや高い感じもしますが、それでも1食200円くらいで済みます。自炊をする必要性は薄く、自炊キッチンを開放している安宿も少ないです。
アフリカ旅の宿代:ドミトリーは無い。個室が1,000円くらい。
アフリカにはあまり外国人旅行者が多くなく、ゲストハウスという概念に乏しいです。するとドミトリーという格安ベッドもほとんどありません。
2つ星ホテルがバックパッカーたちの寝床になりますが、これがかなり劣悪で、1,000円でも高すぎると感じます。壊れたものは修復されず、清掃もあまりなされていません。ベッドに虫が出ることもよくあります。1,000円払っていても、です。東南アジアよりも劣悪だということです。
アフリカ旅の交通費:夜行バスの大移動で1,000円くらい。
電車という概念はほとんどなく、もっぱらオンボロバスで長距離移動をします。1,000円くらいで夜行バスが主要な街を結んでいます。
タクシーは安いですが、外国人旅行者にはふっかけてくるので、なるべくタクシーに乗らないで済むようなさすらい方をすると良いです。宿をバスターミナルの近くにとったりすると良いですね。
アフリカ旅の費用総括
町歩きだけならあまりお金はかかりませんが、あまり見栄えの良い町ではないため、どうしてもサバンナツアーや原住民族ツアーなど参加したくなるでしょう。そしてこうしたツアーは、現地物価に対して非常に割高です。
また、南アフリカ共和国など、いくつかの国はとても物価が高いす。先進国並みですし、ゲストハウスが無いので宿代がさらに高くなります。
アフリカは、航空券も往復で20万円近くするので、色んな意味で遠い国ですね。だからこそバックパッカーにとっては憧れの地だったりするのですが(笑)
アフリカのバックパッカー旅は難易度が高いので、初級者は挑戦しないほうが良いです。
世界一周のバックパッカー旅の費用は?
最後に、世界一周のバックパッカー旅の費用について少しお話しましょう。世界一周といっても規模はピンキリで、費用を解説するのは難しいものがあります。
平均的には、1年くらいかけてのんびり巡るバッックパッカーが多く、総額200万円くらいが相場になっていますね。
発展途上国で長居するか、ヨーロッパやアメリカで長居するかで、費用は大きく変わってきます。基本的に、物価の安い国でスローペースにさすらい、物価の高い国はさっさか急ぎます。
超倹約するなら、1年間さすらっても120万円くらいでしのげるでしょう。逆に、バックパッカースタイルではなく「個人旅行」で世界一周するなら、300万円くらい掛かってしまうかもしれません。
ドミトリーや自炊を上手く活用することが、世界一周の費用を安くあげるコツです。
いかがでしたか?
世界は広く、地域によってバックパッカー放浪にかかる費用も様々です。東南アジアなら3,000円×日数、ヨーロッパなら5,000円×日数くらいでバックパッカー放浪費用の概算がわりだせますね。
また、お酒を飲むかどうかでも費用は変わってきます。お酒はどこの国も、1食食べるよりも高かったりするので、お酒が好きなら食費は2倍くらいで計算しましょう。