資産運用の手段として不動産投資を選びにくいのは、不動産投資には様々な形態があるからでしょう。
たとえば、「不動産賃貸」と「不動産売買」ではどちらが儲かるのか？こうしたことも素人目ではなかなか見えてこないものです。
どちらの運用を行う人もいるようで、どちらにもメリットはあるようですが・・・
初心者に向き、堅実に小さく増やせるのが「不動産賃貸」。
不動産投資の初心者でも参入しやすいのは、圧倒的に「不動産賃貸」のほうです。これは近年富にそういう性質になってきています。それは、不動産仲介業者という存在が台頭し、投資運用の具体的な中身をあらかた代行してくれるからです。
「そりゃいいじゃないか！」と思ってしまいますが、デメリットもあります。
「デメリット」とも言えないのですが、不動産賃貸は基本的に、儲けが小さいです。
巷でよく聞くワンルーム投資を例にとってみましょう。
１，５００～２，０００万円ほどのワンルームマンションを、月々７万円程度のローンで購入しつつ同時に賃貸運用します。賃貸収入も月７万円程度で、つまりローンを相殺できるのです。
ほぼプラマイ０の期間が、ローン完済まで２０年ほど続きます。
ローンを完済し終えると、そこからは毎月６～７万円程度の収入があなたに入ってきます。
あまり大きな収益ではないことがわかります。
収益性は高いが、ギャンブル要素が強いのが「不動産売買」
対して「不動産売買」は、不動産投資の中級者以降に向きます。不動産投資のことを一通りわかっていないと、参入は危険です。なぜなら、失敗して大赤字になってしまうことも多いからです！
地方で眠っている築３０年くらいの一軒家を手ごろな値段で購入し、リフォームしてから再販します。リフォームすると見栄えが良くなるので、結構な値段で売れる、という仕組みです。
これは価格の例示が難しいですが、１，０００万円で購入して３００万円のリフォーム代を掛け、２，０００万円で売る、という感じでしょうか。
１つの案件で７００万円の利益ということになります。
上記のワンルームマンション投資よりもずいぶんと収益性が高いですが、しかしあなたが購入した一軒家が、リフォームをしたとてまったく売れないということもあります。その際は１０００万も損をする、ということにもなってしまいます。
ですから、「どういう地域のどういう物件ならこれから価値が出る」といった市場を読める知識・眼力がある程度ないと、現実的でないのです。
不動産賃貸→不動産売買 の流れを辿る人が多い。
そのため、まず最初は不動産仲介業者とタッグを組みながら不動産賃貸を行い、それで業界のことをわかってきたら不動産売買に移行していく、という流れを辿る不動産投資家が多いです。
もちろん、不動産売買を行いながら不動産賃貸も行う、という人もいます。
いかがでしたか？
「将来の生計が、年金だけでは不安だな」というような人は不動産賃貸が向きます。
「不動産投資だけで食べていきたい」と考える人は、不動産売買にも参入する必要がありそうです。
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