マンションを所有する不動産投資家は、マンションの築年数が経ってくると建て替えや取り壊しを検討しはじめるでしょう。
しかし、あなたが思っているよりそのマンションの寿命は長いかもしれません。市場からの価値は高いかもしれません。
「ヴィンテージマンション」と呼ばれて高評価されることもある。
築年数の古いマンションのすべてが、資産価値を落とすわけでもないのです。
中には「ヴィンテージマンション」と呼ばれて高い評価、高い入居率、高い資産価値を保つものもあります。
では「老朽化マンション」と「ヴィンテージマンション」の違いは何でしょうか?
駅前や人気エリアなど、好立地にある。
駅から非常に近い、人気のエリアにある、など好立地に位置していると、それによってマンションの価値が上がります。少々古びていてもそれを相殺する魅力があるのです。
修繕がしっかり行われてきている。
配管設備やガス給湯設備、浄化水槽など、老朽化の影響が大きい設備の修繕がしっかり行われてきているならば、築年数が古くとも「老朽化」していないと言えます。
マンションの壁、床、ドアなどが修繕されているならなおさらです。
マンション管理が行き届いている。
住民の多くがマンション管理組合への参加・協力に積極的だと、マンションは良質に保たれます。
組合への参加が積極的な人々はそもそも住環境を大切にしようという意識が高く、あまり汚さず壊さず暮らします。修繕は早めに検討が為され、堅実に実施されます。
住民同士や管理人とのコミュニケーションがしっかりしており、快適な住環境が醸造されています。
真面目なオーナーは、無意識で「ヴィンテージマンション」を醸造しているのでは?
真面目な気質を持つオーナーは、特に意識をしていなくても上記のようなマンション運営を行い、良質な環境を保っているのではないでしょうか?
であればあなたの物件も「ヴィンテージマンション」として醸造されている可能性があります。
建て替えたりしなくても、そのまま運用を続けていくことが出来るかもしれません。
マンションの寿命は何年?
法定耐用年数は、マンションの場合「47年」と定められていますが、これは物理的な寿命の話ではありません。法定耐用年数とは、減価償却が有効な期間を定めた数値にすぎないのです。
実際の、「住んだり賃貸したりできる寿命」についてはもっともっと長いです。
メンテナンスが行き届いているマンションなら、100年、150年も可能となっています。
実際には、築67年が取り壊しの平均値という調査結果が出ていますが、取り壊しの採択が為される事情は様々であり、まだ寿命を迎えていなかった物件は多いことでしょう。
不動産投資会社は、「もう老朽化したから建て替えましょう」と催促してくるかもしれませんが、あなたは自分で自分の物件を確認しましょう。まだまだ建て替えの必要などないかもしれません。
いかがでしたか?
「ヴィンテージマンション」と呼ばれるか否かにかぎらず、マンションの寿命は思いのほか長いものです。運用し続けられる年数は思いのほか長いものです。