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「ベランダ」と「バルコニー」の違いは?


間取り図など眺めていると、ふと疑問に思うことがあります

あれ?ベランダとバルコニーの違いは何だ?

この2つの違いを明確に説明できる人はそう多くないでしょう。わかりやすく解説します。



ベランダは屋根がある張り出しスペース。

ベランダとは、屋根のある張り出しスペースのことです。

なんとなくのイメージでは、ベランダとは洗濯物干しや日光浴が出来そうな広いスペースで、バルコニーとは出窓空間のようなものかな、と考える人が多いようなのですが、そういう切り分けではありません。



バルコニーは屋根がない。とても広くても屋根がなければバルコニー。

バルコニーとは、屋根(ひさし)のない張り出しスペースのことです。

ヨーロッパの集合住宅によく見られる、植木鉢を置ける出窓を定義する言葉ではありません。あれも多くの場合はバルコニーに属しますが、もっと広くても屋根がなければバルコニーです。

たとえば、マンションの最上階にはすごく広いバルコニーが設計され、「ルーフバルコニー」と呼ばれていたりします。


また、2階以上に設置されているものをバルコニーと定義します。

ベランダは、1階にあってもベランダです。



洗濯物干しに支障が出る!選ぶ際にはご注意を。

物件を選ぶ際、その物件に付いているのがベランダであるかバルコニーであるか、間取り図サーチの段階ではあまり気にしていない人が多いでしょう。

実際問題としては、バルコニーは屋根がないため、雨が降ると洗濯物が濡れてしまいます。干せなくなります。

主婦・主夫の人がいつも家にいるなど、雨が降っても柔軟に対処できるならバルコニーでも問題無さそうですが、昼間は出払っていることがほとんど、という人の場合、バルコニーでは生活に少々不便が出そうです。ご注意を。



テラスは?昔の日本家屋で言うところの「縁側」が近い。

では、「テラス」とはどういう定義でしょうか?

テラスは1階にある張り出しスペースです。リビングと地続きになっており、そして地面よりも高い位置にあります。リビングの窓から出て、テーブルチェアでくつろぐ、といったイメージですね。

その性質や形状としては、昔の日本家屋で言うところの縁側に近いです。



実際のところはやや曖昧に用いられている。

建築用語上の定義は上記のとおりですが、実際のところはもっと曖昧な使われ方をしていることがあります。

「バルコニー」という言葉は「ベランダ」よりもお洒落な印象があるために、定義的にはベランダなのにバルコニーと名付けられることがあります。

また、地面よりも高い位置にはないのにテラスと呼ばれる空間もあります。



いかがでしたか?

物件選びの際は、「屋根やひさしがあったほうが良いかどうか」でベランダとバルコニーを選び分けましょう。

不動産間取り図ではないものにおいては、ベランダとバルコニーの表現方法は曖昧であったりします。専門家以外はあまりこの違いがわかっていないでしょう。

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